選手の撮る写真

f:id:misaki-taku:20210813202851j:plain

写真は2017年の8月の平塚市の馬入のデニーズ。その後に建て替えられて、いまはデザインがもっとシックな新しいデニーズになってますね。2016年くらいかな、休日の朝に湘南平平塚市と大磯町のあいだにある丘陵上の海を見渡せる展望台)に写真を撮りに行った帰りに何回かこのデニーズでモーニングを食べたことがあった。朝のデニーズは常連のお年寄りが何人かいて、もう顔なじみになっているらしいウエイトレスのおばちゃんに冗談を言って叱られたりしながら楽しそうにトーストを食べたりコーヒーを飲んだり新聞を読んだりしていた。建物が新しくなったあとにこの馬入のデニーズには行ってない。同じく茅ケ崎海岸のデニーズもこの写真のテイストの建物だったのが同じ頃に同じシックなデザインに建て替わった。建て替わったことで足が遠のいたわけではないけれど茅ケ崎海岸のデニーズも行かなくなった。もしかしたら明確な「デニーズ行こう!」と言う理由がなくても、なんとなくお腹が空いたときにそれほど明確に意識的ではなく消去法的に「デニーズでいいや」と入店していたそのギリギリの無意識な判断に建物のデザインが関係しているのかもしれない。この古いデニーズの建物は1980年代90年代くらいのアメリカっぽいチープさがあってそれがいつのまにか古めかしく枯れた感じになって良いのだ。なんてね、こんなところに良いと感じるのは世代的な嗜好に過ぎない。

前回のブログに便利と言うのはハレの日にのみ使われていた道具がケに含まれていく方向の変化ではないか?などと書いてみたが、東京オリンピック2020の閉会式をぼんやりと眺めていたら入場してくる各国の選手たちがみなスマホで写真を撮っていた。これは彼らにとっては明らかにハレの日の写真になるのだろうな。しかも選手視線の写真は報道陣もなかなか撮れない写真になっているだろう。ちょっと彼らの撮った写真を見たくなった。結局便利になるということはハレだケだ関係なく多用されるということで、その当たり前の状況をテレビ画面の中にみて少しだけ愕然としたのだった。

男子マラソンをぼんやりとスタートから試合が終わるまでずっとテレビで眺めていました。