四月になれば

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 何年か前の四月に河川敷にある野球場で近くの高等学校の野球部の生徒たちが練習をしていた。ずいぶん大勢の部員がいるものだな。四月だから新入部員が大勢入部したところだったのだろうか。そんな様子を二コマだけ写真に撮ってあったのを、今日見つけ出した。四月・・・もうあと二週間で四月で、そのまえには桜は満開を迎えることだろう。ハイティーンだったころ、サイモンとガーファンクルの「四月になれば彼女は」という曲のメロディはきれいだなぁと思っていた。それであの冒頭のギターの旋律をなんとなくそんな風に聞こえるぞという風に自分勝手に弾き方を考え出したりした。いま歌詞を読むと、四月に出会った彼女が九月にはもう別れてしまっていなくなる。そういう短い恋の過程を歌っている曲だった。ジャズのスタンダードになっている「四月の思い出」もいい曲だ。前奏のなにが始まるんだ?というわくわくとしたリズムがいい。私はクリフォード・ブラウンマックス・ローチの「アット・ベイスン・ストリート」ではじめてその曲を聴いたんだと思う。1977年頃のことだ。ジャズを聴き始めたころ、聴いたアルバムが歴史的名盤とか人気定番に沿っていくわけではもちろんなくて、たまたまラジオから流れてきたり、レコード店でジャケット写真に釣られて買ってみたり、だれかが雑誌で紹介していたり、友人に勧められたり、いろんな理由で聞きかじることをしていったわけだけれど、このアルバムは私がジャズを聴き始めた最初期の愛聴盤だった。「四月の思い出」は、男が恋人との四月の思い出に浸るような歌詞だから、これも秋になり、もう二人は離れ離れになったのかもしれない。

 上記のサイモンとガーファンクルの「四月になれば彼女は」のメロディがきれいだな、と思っていたが、そういう風にメロディがいいと思っていた曲はビートルズならば「ヒア・ゼア&エヴリフェア」で「ヒア・カムズ・ザ・サン」であり「ホワイル・マイ・ギター・ジャントリー・ウィープス」だった。エルトン・ジョンは「僕の歌は君の歌」。もちろんほかにもビリー・ジョエルの「素顔のままで」とか、ジョンの「ジェラス・ガイ」・・・ところでこんな風に英語をカタカナ表記で書くってダサいというのか世代ですかね(笑)

 四月になれば、いいことがあるだろう。