大磯左義長

 昨日の土曜の夜に神奈川県中郡大磯町の砂浜まで大磯の左義長を観に行きました。国指定の「無形なんとか」です。

 このブログは長く続けているから、その間の1月の記事のうちの何回かは、この大磯の左義長祭りを撮った写真とそれにまつわる文章になっているはずです。そして、毎回毎回撮っている写真がだいたい同じですね。進歩がないのか頑固なのか。撮りたい写真は実は下のような祭りのピークの瞬間だったり、もっと火に肉薄したり、そういう写真ではなくて、上の写真のように、祭りのピークがもう過ぎてしまい、燃え残ったどんど焼きのサイトが焚火のようになり、その周りになんとなく家に帰る踏ん切りのつかない人たちがまだ残って火を囲んでいる・・・密やかで温かい感じを撮りたいのです。だけど、じゃあ最後まで、最後は水が掛けられて火が消されるのかなぁ?その最後まで見ていたことはないんですよ。なんでだろう、このあたりで切り上げようと思う瞬間があるんです。祭りが終わる瞬間が寂しいのだとすると、そこを見たくないのかな。

 吉田拓郎の「祭りのあと」、作詞は岡本おさみだったかな、祭りのあとはさびしさに襲われるからそれをどうやり過ごそうか・・・ということが歌われています。もちろんそこからより深い思いを誘導するような仕掛けがあるのかもしれないですが。

 昨日ブログ「静かな日」には特にやることもなくなんとなくぼんやり過ごしている感じのことを書きましたが、その文章を書いたあとに、よっこらせとばかり大磯まで撮りに行ったわけでした。左義長はコロナで中止になった二年を経て三年振りの開催で、そのせいか、集まってきた皆さん、なんとなく名残惜しそうでいつものよりいつまでも砂浜は人で賑わっていました。