ミュージシャンの訃報

 ジェフ・ベック氏と高橋幸宏氏に続き、デビッド・クロスビー氏の訃報はショックでした。なにしろ私がはじめて行った「外タレ」(と当時は言った)海外のミュージシャンの来日コンサートがクロスビー&ナッシュだった。たぶん1975年。ウインド・オン・ザ・ウォーターという捕鯨反対のアルバムを引っさげたワールドツアーだったと思います。名古屋で聴きました。その次のクロスビー&ナッシュのアルバムは渋谷にあった輸入盤レコード店のシスコで買った気がする。その頃、ほかにスティルス・ヤング・バンドの「太陽への旅路」とか、ニール・ヤングの「ズマ」「アメリカン・スターズン・バーズ」なども聴きまくっていました。

 あの頃はいまよりずっとオートバイに乗っている人が多かった。15年くらい前に会社の事業戦略立案研修の事例研究でオートバイ市場の変遷が事例になっていた。日常生活においてオートバイが移動手段として必須だと、ひと昔前のアジアのように、大量台数の市場が形成されるが、生活の向上とともに、趣味のものとなると台数は低下し・・・うんぬん?・・・だけど70年代の日本においてオートバイは生活必需品ではすでになくて、それでも台数が多かったのはなんでだろう?今は休日の過ごし方の選択肢がものすごく広がるなかで、オートバイに乗るという趣味を選択する人が減ったということと、オートバイに乗るということがカッコいいというような共通認識が薄れたことにあるんじゃないかな。あの頃はオートバイが流行していたということか。

 片岡さんの小説「彼のオートバイ、彼女の島」や、映画は「イージー・ライダー」に始まりあれこれ。ヤマハのXS400(ぺけえす)など日本市場向けアメリカンバイクが流行っていて。

 先日ミノルタSRT101に50mmF1.4レンズを付けて中野を歩いていたときに、車と車のあいだに幻のようにアメリカンバイクがシルエットになって現れました。これはハーレーですね、きっと。古いカメラを逆光で使うと盛大にゴーストが出て、それがいまやオールドレンズの証のようになり愛おしく見える。

 

太陽への旅路

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