ハイウェイ・ソング

 三日前かな、このブログに横浜にある「マリンビル」という1974年竣工のビルの写真を載せたことから74年の洋楽や邦楽や小説をウィキペディアで調べて、例えば小説なら「かもめのジョナサン」。そういう具体例をブログにいくつか書いた。それで、今日、2022年の12月(1974年からは48年経った)に、会社の自販機コーナーでちょっと前まで100円だったのが110円になった紙コップのブラックコーヒーが出来上がるのを待ちながら、センチメンタル・シティ・ロマンスの「シティ・マジック」ってアルバムのA面の一曲目に入っている「ハイウェイ・ソング」という曲を思い出し、あの頃の流行りだったウエスト・コースト・ロックと呼ばれた爽やかな感じの西海岸のアメリカン・ロックの本場の楽曲に最も肉薄した日本のバンドはセンチメンタル・シティ·ロマンスで、とくにこの曲はその最たるものだったんじゃないか、というか、肉薄とかじゃなくてセンチメンタル・シティ・ロマンスという独自性を確立したバンドを代表する曲なんだな、などとぼんやり思っていた。そんなことを思っていたのは、これも三日前のブログに、忘れられている名曲として小室等の「かげろうの唄」のことを書いたころが遠因で、忘れられていくのが惜しい断然素敵な名曲といえば「ハイウェイ・ソング」だろう!と思ったからだが、センチメンタル・シティ・ロマンスはまだ解散していないけれど、中野督夫は故人になってしまったし告井延隆も脱退したそうだ。でも誇らしいのは、センチ(センチメンタル・シティ・ロマンスの略称)のことをウィキペディアで調べると「日本最古のロックバンドとされている」と書かれていること。でもこれはどういうことなんだろう。もしかすると現役で活動しているバンドとしてもはや日本最古になったのがセンチってことだろうか?

 中野さんが倒れる前に録音されたセンチの演奏が竹内まりやの「ターンテーブル」というアルバムに収録されているそうだ(ボーカルは竹内まりやだからバックバンドがセンチということ)。その後のシングル「旅のつつき」に収録されている「オール55」もセンチが演奏していると書いてあった。機会あれば聞いてみたい。「オール55」はイーグルスもカバーしたトム・ウェイツの曲だ。

 というわけで今日の写真は70年代80年代に、こんな写真が多かったというので選びました。片岡義男の角川文庫のカバー写真とかね。あるいは、浅井慎平のジャンセンのポスターとか。みな海外、南の島国やアメリカのウェストコーストで撮られたものが多く、私は、そういう感じを地元で撮ろうとして鎌倉へ通っていたものです。上は2019年11月の鎌倉で撮った写真だけど。