鯨に見える島影

 昨日のブログに神奈川県平塚市と大磯町の堺にある丘陵の上にある湘南平という公園から見える江の島の島影が右に向かうマッコウクジラのようだと書いた。それがいちばん上の江の島なのですが、そうは見えないですかね?そして二枚目のグレー一色の写真は微かに見定められることが出来た伊豆大島の島影で・・・これでも少し画像処理でコントラストを上げているのです・・・これはザトウクジラのように見えたり(笑)

 この丘に上がり、駐車場に停め、降りて短い階段を南側へと上ると、そのときにはじめて、小鳥がたくさん集まって来る大木の榎かなにかの向こうに海が見えてくる。ときには雲の隙間から天使の梯子と呼ばれる日の一筋が伸びていたり、ときには水平線の入道雲が海面に写っていたり、時刻によっては日が昇り辺りがオレンジ色に染まったりと、いわゆる絶景風景になっている日もあるが、そんな絶景ではないぼんやりとした日が多い。絶景写真でも撮ってやろうじゃないか、と思っているとしたら、それはがっかりであり残念となるのだが、そんなことは特別望んでないので、ふーん今日はこんな感じね、と思うだけだ。絶景だったら、最初におーっ!と思うが、それもそれだけのことだ。そして絶景でも絶景でなくてもカメラのファインダーを覗いてあれこれ写真を撮る。まぁ絶景の方が写真の指南書のような感じで撮るから、風景が珍しい絶景である分、実は写真は珍しくないありきたりなものにしかなれないかもしれない。絶景でないところになにを見出して撮るかの方が、あとで写真を見たときにあれこれ考える糧になるかもしれない・・・これ、屁理屈かなあ?・・・たぶん、屁理屈だ(笑)

 写真が窓か鏡かという写真論があるようで、鏡というのはカメラマンの心情とか視点とか考え方が写真を通して見えるようなことだとして、窓というのはそこに見える外界を記録して見せるという意味ととらえると、絶景写真は窓であり、ありふれた日に撮られた写真が鏡要素が強いってことは言えるのか?

絶景を前にして「こりゃあなんか絶景過ぎて写真を撮る気にならないな」と言えたらそれはそれでカッコいい気がします。またも、あまのじゃく発揮でしょうか?