つや消し風塗装

 街を歩いているとときどきかっこいい車に出会う。かっこいいのは最先端のデザインを纏っているようなときと、一方ですごく古い、懐かしいとかレトロと言われる形の場合もある。どっちもかっこいいで片付けられる。かっこいい、は便利な言葉だな。

 こういうつや消しブラックな感じの車もときどき見かけますね。

 最近の若い人の車離れって本当なんだろうか?相変わらず土日の湘南は、とくに幹線の国道は時刻によってずいぶんと渋滞しているんだけど。若い人が恋人を載せて、第三から横浜新道を下り、湘南の海までドライブする・・・という「恋の神器」として強烈に車が欲しかった・・・恋が成就しない理由を車を持っていないせいに出来た・・・時代ではなくなったのはなんでだろう?他の移動手段が充実してるのか、行きたい場所が行きやすいところいばかり集まった?そうでないと商売が成り立たないからショップやら観光地が必ず便利な交通網を意識して作られた・・・とか?

 一方、もしかするとだよ・・・統計を見たわけじゃないから感覚に過ぎないけど・・・子供が親に連れられて例えばキャンプに行くような家族は、いまでも自家用車のニーズが高いんじゃないだろうか?だからワンボックスや大きなSUVばかり目に付く・・・のでは?

 この車はメルセデスのスポーツタイプの車だから、ドイツの最高速度無制限のハイウェイを飛ばすのにぴったりな車なんじゃないかな。日本で動くときは、まるで動物園で限られた運動しかできないライオンのようかもしれない。つや消しブラックもいいですね。夜に走ると見えない感じ(危ないな・・・)。一方でMazda3みたいに、ボディの曲線に写り込む風景のゆらぎを売りとしているデザインもある。私の場合、メジャーモデルチェンジが行われると、前の方が良かった、と思うことが多いのだが、ところが数か月か半年たったころには、いややはり新しい方がかっこいいのだな、と美的感想が「追い付く」ことが多い(たまにはホントにカッコ悪くなるモデルチェンジもあるだろうが)。世の中のトレンドを見ているデザイナーの方は、やっぱりすごいな。