たかが日常の路線バスだって・・・

 数日前のブログに、窓の向こうを神奈川中央交通の路線バスが走って行ったことを書きましたが、その神奈川中央交通のバスが写っています。略して「カナチュウ」と呼ばれています。この写真は東海道線(東京ー熱海 すなわち長い長い東海道線のうち東京からおよそ100キロくらいのJR東日本の範囲のこと)の大船駅の観音様がある方の口のバスターミナルです。観音様というのはこの写真にも、緑の小山の上に写っている白い像です。このブログにも書いたけど、少し前、運動部の男子中学生の一群がこの写真を撮った歩行者用デッキを歩きながら「オレ、子供の頃からさ、あの観音様ってウルトラマンに似ていると思っているんだよね」と言っているのが聞こえて来た。

 それでよく見ると、上は眉毛と下は細い目ので区切られている楕円形の範囲をこれをぜんぶ目のように見立てると、ちょっとそういう見方になるよう頑張る必要がありますが、ほっほーなるほど確かに・・・という感じ。そう言っていた中学生の友だちは同意はしていなかったようだけど。

 バス、昔はこの下層の赤いエリアが波打っているデザインだった気がしないでもないのですが意外と身近なところで変わっていても気が付かない。この写真を見てあれー?ってはじめて思った。通勤のために最寄バス停から最寄り駅まで毎日バスに乗っていた時期がありました(単身赴任になったり、コロナで自家用車通勤が許可されたり、で、そうではないときもある)。すると、癖のある車内放送をする運転手さんが一人二人いて、数か月にいちどその運転手のバスに当たると微笑ましいものだった。整理券について、流れる呪文のように、その扱いの注意を言ってくださる運転手がいたが、ここ数年は当たらないからもうご定年されたのだろうか。そもそも整理券を取って乗る人はずいぶん減りましたね。交通系カードでピッとやる人が圧倒的。

 整理券は折り曲げたり破いたり濡らしたり丸めたり・・・しないように。あといくつか扱いについて注意が呪文のように告げられる。いつも同じ文章で流れるように同じ速度で。ただの通勤バスでもこの方のバスに乗ると「おっ、まだ元気で運転手しているんだ」と思った。この運転手を応援する気分が生まれていた。ほんと人というのは些細なことでもちゃんと人に心が動くようにできている。ちょっと相手を知れば、本当は誰も戦争なんかしたくない・・・のは既に戦場の多くの兵士がそうであり、問題は指導者の前時代的思想なのかな。

 あるいはあるときにバスが駅に着いて、降りる列に並んだ目の前の方のデイバックの、それはありふれたジャンスポーツのバッグだったのだが、山の形のロゴ(ジャンスポーツの旧ロゴ復刻シリーズ)が可愛くて、その後日に一生懸命アマゾン等で商品を探したこともあった。

 ピコピコとけっこうな音量でゲームをする子供とそれをたしなめない親が乗っていて、運転手がとうとう車内放送で「迷惑なので音を立ててゲームをするのをやめるようお子さんをご指導ください」と言った運転手がいたな。子供に直接じゃなくて親に言うのがよかった。