それでも待ってる夏休み

 7月の終わりに旭川に行った日の朝、これたぶん5:30頃ですかね。北の夏は朝が早いから、ホテルを4:45に出たときにももうすっかり明るくて、写真を撮りながらこの常盤ロータリーとか常磐公園の近くまで来たのが5:30といったところ。おじさん、どこへ向かうのでしょう?自転車こいで近くの公園まで6:30に始まるラジオ体操に参加する、その前にちょいとベンチで新聞でも読もうかな・・・といったところでしょうか。

 先週までずっと暑くて晴れた日ばかりでしたが、なんだか巨大な台風が巨大な高気圧とがっぷり四つに組んでは土俵の中をふたりでぐるぐると旋回しているようで、九州では雨の日も続きますね。いや、九州だけでなく、関東でも晴れたと思ったらまた急に雨が降ったり……

 子供の頃夏休みは7/21-8/31。ものすごい夕立の7/20が過ぎて、7/21の朝は快晴で、そこから延々に続くほど長くて夢のように夏休みは始まった。7月中に宿題は「絵画」「自由研究」「作文」「工作」以外は終えてしまおうと、午前は気張って勉強をやっていく。それから素麺などを食べて冷えた煮だした麦茶を飲み、午後は日が少し陰る3時頃から捕虫網を持って友だちと虫捕りへ・・・だけど何回も夏休みを経験すると、このあとのこともわかっている。すなわち、この7月と8月の上旬までが夏のピークで、ここまでが本当に永遠を感じるくらいの夢の日々であり、その後お盆の頃に向けてその勢いというか夢のぴかぴかさが薄れていき、お盆が終わってしまうと、焦燥と哀惜と後悔の気分も混じり合って晩夏に向き合って行かねばならず、かつ残して置いた上記の創造系の宿題のなんと重いことよ。残り数日になると残してある宿題の重さに泣きたくなり、少年なのに眠れない夜もあった。夕方が来るのが早くなり、もうミンミンもアブラも減ってツクツクボウシは秋のセミ。こう考えると夏休みを有効に後悔のないよう仕上げるというのか過ごすのは、けっこう難しいことだったから、そのどまんなかに不安定な天気の五日とか六日間がどかんとあるのは、残念だと思います。痛恨。

 それでも待ってる夏休み、は吉田拓郎の「夏休み」の歌詞の一部です。