野菜のポートレート

 このブログに何回も載せている鎌倉駅近くのレンバイと呼ばれている野菜の即売所。レンバイとは「鎌倉農協連協同即売所」だったでしょうかね?この日は日曜の正午頃だったかな、もうだいぶ売り切れてしまったか、そもそもこの日は並べる野菜が少ない日だったのか、いつもなら写真の右側にも奥に向かってもっとたくさんのテーブルが出て緑一色に大量の野菜が置かれているのですが。あるいは真っ赤なトマトが色を添えているのですが。

 このブログに以前にも書いたかもしれないが、1990年頃にキューピーだったかカゴメだったかデルモンテか、どこの広告写真だったかもうわからないけれど、畑でいま収穫されたばかりの野菜を、その畑の土の上に置いて物撮りしたシリーズがあって、素敵な写真シリーズだった。物撮りというより野菜のポートレートですね。

 いまはあまり広告の写真シリーズに目を瞠ることはないけど・・・ってこれは単純に雑誌を買うことが減ったからだろうか・・・あるいはネット上で写真が溢れすぎていてかえってそういう注目して目を瞠る能力が失われたのか・・・でもこうして、いまも記憶に残っているむかしの広告シリーズっていくつかありますね。

 バーボンウィスキーのジャック・ダニエルの醸造所を、モノクロでスナップしたシリーズで伝えていた広告も印象深かった。もちろんキャッチコピーも相まってだったんだろう。

 ここで野菜を買って、それは大抵写真を撮らせてもらうことをお願いする口実のためでもあるんだけど、家でまた写真を撮ったこともあります。外が黒いのに切ると中が真っ白で瑞々しい黒大根など。そういうとき、上記の広告シリーズのようには当然うまく撮れないわけで。すると「だってこいつが生きていた畑で撮ってないんだからそううまくは撮れないよな」と自分に言い聞かせたりする(笑)