60年代のビル

 丸の内仲通りの新東京ビル。正面玄関から進むと真ん中あたり、吹き抜け二階の天井にきれいにデザインされた丸く大きな照明があり、床や壁もタイルによる装飾模様が施されている。階段の手すりもゆるやかにカーヴして、階段の天井や導線もゆるやかな曲線を描く・・・1965年の建物です。じゃあ、その照明やらタイルやらをここに載せればいいんだけど、ま、それはもしかしたら後日。

 なんともちょっと不思議な感じを受けたのは、この写真の色調が妙にフイルムっぽいというか60~70年代っぽい感じがしたのですよ。撮って帰宅してPCモニターで見たときに。写真の色再現性のことではなくてビルの色そのものがそういう時代の配色なのだろうか?パールホワイトと銀と真っ黒ではない黒と。最新のデジタルカメラで撮っているわけで、フイルムっぽい色の転び方なんかしないだろうから、写っているここの空気感にそういう感じを覚えるのか。

 上に丸の内仲通りと書いたけど、その通りはこの道路ではなく、建物の向こう側というのか裏側に面した通りなのかもしれない。そこは休日だけなんだろうか、歩行者天国ででもそんなにショップがあるわけではなく、たぶん欅の並木があって緑がきれいで、道に歩行者が休めるような椅子やテーブルがたくさん置かれていて、さすがにこの真夏の暑さじゃあ厳しいけど、休日の午後をのんびり過ごすのに良い場所になっています。そういう場所ってむかしはそんなになかったんじゃないかな。こういうのは最新の街づくりのなかで、人優先で考えられていていいですね。なにもかも昔がいいなんて言いませよ(笑)

 さて、そんなこと書くのならじゃあその写真を載せろと?やはりこれまた天邪鬼なので、ま、それはもしかしたら後日に。