慣れ親しんだ日本橋

 言わずと知れた日本橋です。本当は日本橋麒麟の像のある欄干を真正面にシンメトリーで撮ろうと思っていたのですが、そう写る撮影位置が工事中だったので立つことが出来ず、ずれた位置から撮ったのでこんな構図になりました。意外にこれも悪くない・・・かな?

 高速道路の底の裏側にあたる場所の、写真に映っているライトがいつからあったのかは、ちょっと調べただけではわかりませんでしたが、こうして写真を見ると、なんだかその高速道路の底の裏?のライト含めて、いい感じに見えました。64年の東京オリンピックに合わせ、急ピッチで造られた首都高が、日本橋の上に通ってしまい、以来、景観破壊だったという声がずっとあって、いまは数年後かな十数年後かな、首都高は地下にもぐる計画になっていて、そうなれば日本橋の上は空に戻ります。それはたぶんいいことなんだろう、だけど、この景色で何年も何年も経つと、それが当たり前になり、その光景に親しみが生まれ、もしかすると高速が上にあるがゆえの物語が生まれ・・・チープな発想だと、たとえばここで雨宿りをしていて、恋が生まれたとかの・・・そういうことが時間が経つということだから、この光景も「捨てたもんじゃない」と感じる人もたくさんいることだろう。

 すなわち、長くあるものには親しみが生まれ、あるいは愛情が生まれる。何年も続いていれば、それをもって力ですね。