十三夜の東の空

 午後4:50。東の空の雲に西に沈もうとしている夕日が当たり、オレンジ色に染まっていました。それにしてもこの雲、まるで夏のよう。月は十三夜。2023年の十三夜は今日、この写真の月ですね。十五夜から約一か月後の十三夜は十五夜についで美しいと言われ、栗や豆を供えるそうです。そして今日は読書の日でもあるようです。

 今朝のラジオの今日は何の日のコーナーで聴いたこと。昭和5年の10月27日に、はじめてアメリカとイギリスと日本のあいだで電波を送り合う国際交換放送が行われ、当時愛宕山にあった放送局の前には夜遅くにもかかわらず多くの人々が集まり、放送が成功すると万歳が起きた。そういえば、万歳って、最近あまりやらなくなった気がします。夜に人が集まって何かを待っている、こう聞くと思い浮かべるのが、1977年くらいの映画だったろうか、未知との遭遇、で、人々が山のハイウェイのカーヴにある高台に集まってUFOが現れるのを待っている場面、あの場面をはじめて見たとき、別にUFOじゃなくてもいいんだけど、なにかを期待して、なにかを待つために、夜のある場所に三々五々な感じで人々が集まって、お互いは他人だけど、お互いに待っていることは同じで、だから若干の仲間意識が生じるような「感じ」を、いいなぁと思ったものでした。

 そんなことを思った朝の通勤のための車の運転、そして今度は夜の七時過ぎに、同じ道を運転して帰宅する途中、ちょっと暗い信号のある交差点の何か所かに、信号を待っているというのではなく、その交差点に五人六人と若い人が集まっていて何かを待っている様子なのに気が付きました。よく珍しい電車や機関車が走る日には線路沿いでカメラを構える撮り鉄の人たちを見かける。もしかすると、その集まった人たちにとってはヒーローである誰かが、その時間に国道一号線を通る予定でもあったのか?目的まではよくわかりませんが、そんな風に集まっている人たちを見付けました。

 いろんなわからないことを見かけます。秋。まだ柿を食べていない、秋。