特大の牡蠣フライ

 毎年、晩秋から初春まで、牡蠣が出回るシーズンにはたくさん牡蠣を食べる。牡蠣フライが牡蠣の定番料理だけど、フライは油や衣の味が前面にあり、かつタルタルソースも味は濃いので、下手をすると牡蠣そのものの味がそれらに押されてよくわからないときがある。……とは思いませんか?だから、生牡蠣がいちばんだと思うし、ほかにも牡蠣のすまし汁(あるいは牡蠣の潮汁と言うのかな?)などは牡蠣の味がよくわかる。にもかかわらずやっぱり牡蠣フライ比率が高いのは、牡蠣といえばフライ、という感じで世の中での普及率が高くて一般的に入手、ん?、食することが容易に整えられているからか。それだけでなくて、上に書いたような味に関する不満?があっても、実はその衣と油と牡蠣とタルタルの一体の味が美味しいってことなのだろう。

 本当は小ぶりの牡蠣を薄い衣で高温の油でささっとフライした牡蠣フライにウスターソースをちょっと掛けて食べるのが好きなのだが、ときどき思いもしなかった特大の牡蠣フライが出てくると、一瞬怖気づき、それでもヨシッ!と食べるのだ。これはこれで戦いの風情であるものの楽しいし美味しい。しかし腹には堪える。こいつを完食した日から一週間あまり、やや脂っこいものを食べると腹がもたれるのは事実です。

 俵積み牡蠣フライ6個ですが、実は一つのフライにけっこう大きな牡蠣が二つ、まとめて揚げてある。だから12個です。後半の二つは、衣をちょっと残してしまいました、すいません。

 とんかつの名店です。東京の大田区の大森や蒲田には大きくてめっちゃ美味しいとんかつの店が何軒もあります。そのうちの一軒の横浜関内の姉妹店にて。客が並んでなかったのでラッキーとばかり、食べました。帰りには長蛇の列。多くは特ロース定食を頼んでいましたが、牡蠣フラを頼む人も意外に大勢。とんかつは、牡蠣でも試すと良い、塩で食べるのを勧めている店です。