雪の月曜日

 夜の11時になりベランダから写真を撮りました。二時間前まで降っていた雪はもうほぼやんだようで、写真の真ん中に小さく写った帰り道を歩く方も、傘を畳んだ。一年に一回か二回、あるいは二年に一回のこの程度の雪で(雪の降る場所にお住まいの方からすれば、ちゃんちゃらおかしい「これっぽっちの」雪でしょう)、交通が乱れて右往左往するわけだけれど、その影響による経済損失額と、雪への備えのための対策投資を考えると、投資回収が見込めなければ、右往左往も仕方ないというのが社会。交通網の計画運休という手段も過保護のようでいて、結局は天気予報の精度アップとともに、まぁ悪くない策なんだろうな。

 雪はやんだけれど今度は北風が吹いている、いまは23:49。子供の頃に住んでいたような木造の日本家屋は風が吹くと雨戸のガタ(ガタがあるから雨戸はレールを滑ることができるからガタがあるのは当たり前)の分で音が出たり、隙間を通り抜ける風の立てるひゅうひゅうという音が鳴っていた。いまはロックするとほとんどガタのない二重サッシのガラス窓に、どんと風があたる。どん だけで がたがたもひゅうひゅう とも鳴らない。むかしの木造の家は、建材の木材が湿気や温度で伸び縮みしていたからか、ときどき木材と木材が組み合わさっている場所から、ひずみを開放していまの温度湿度に相応しい安定位置に動く、結構大きなピシっとかギギギというような音も立てていた。あぁ、こんな風に書くと、プレートの歪が開放される地震の原理のようなことだったんですね、あの家のきしむ音は。そんなわけでマンション住まいの今の夜は静かに過ぎて行きます。

 なにか楽しいことはないだろうか?次に読む本をなににしようか?今日はもう寝るとして、明日以降近いうちに、観ようと思ってまだ観ていない映画を観ようかな?

 そうそう映画といえば、今日の夕方にアマゾンプライムビデオで「メタモルフォーゼの縁側」という日本映画を観たのだった。劇中に出て来る、芦田愛菜が演じる女子高校生がはじめて描いてコミケに出品する漫画作品が、稚拙な絵と単純で純粋な身近な物語で、なんだかとてもピュアだった。明日の朝はまだ雲が垂れ込めているのな。その雲が切れたときに差してくる最初の一条の日の光はどこに届くんだろう?なんて青臭い感じのことを思ったりするわけです。映画の影響もあって。

 あ、また風がサッシをどんと押してきた。白い夜が更けていきます。

 

*2/6 7:40追記

この記事を月曜2/5の23:00台に書いて、送信ボタンを押したのは火曜2/6に日付が変わった後になっていたらしく投稿日が2/6になってます。面倒なのでそのままにしときますが感覚としては2/5のブログです。