辛夷の花

 写真は銀座です。一週間ほど前の暖かな日・・・でも写真にはダウンベストを着た方も写っていますね。今週の土曜日曜も暖かかった。もうあんまり「季節外れ」とは聞こえてこない。一週間前には聞こえていましたね、もう本当に春ってことでしょうか。

 

 今日、3月1日、横浜関内付近を歩いていたらジャズ喫茶ちぐさの看板を見付けました。桜木町に近い野毛の町にあったジャズ喫茶ちぐさは閉店し、古い建物は取り壊され、新しいちぐさの建設工事も進み始めたのですが……理由までは当事者でないのでわたしはわかりません、とにもかくにも、工事は途中で止まってしまっています。もう工事が止まってから二年か三年経っているのではないでしょうか。

 今日歩いていて偶然に見つけたのは、ただしくは「ミュージッククロニクルYOKOHAMA(ジャズ喫茶ちぐさ保存会)」というそうです。古い雑居ビル、というか古いアパートの一室が店になっているような感じでしょうか。レコードやオーディオ装置は在りし日のちぐさで使っていたものがそのまま使われているようでしたし、野毛の店の前にいつも置かれていた電飾看板も店内に飾ってありました。店内は私と同世代かもっと上のおじさん、というか、おじいさん、ばかりでしたが。

 ジャズ喫茶に行き、高価なオーディオ装置で、大きな音量でレコードを聴くと、たいてい掛かっているLPが最高の一枚のように感じてしまいます。これはいい!ぜひとも手に入れたい、と思っちゃいます。もう二十年か三十年前だろうか、仙台のジャズ喫茶カウントでたまたま入店したときに掛かっていたレコードが良くて、それと同じCDあるいは、その演奏者のCDが欲しくなり、近くにあったタワーレコードに走ったこともありました。いまはジャズ喫茶は絶滅危惧種のようだし、町の中のCDショップも減りましたから、こういう行動もできないでしょう・・・かね?でも意外と新しい形式のレコードバーは増えているのだろうか。

 今日はこの仮ちぐさ(という言い方はここで私が思いついたものですが)では、マイルスとソニー・ステットとブルー・ミッチェルのレコードを聴いてきました。

 夕方になるとさすがに少し冷えてきます。関内の駅の近く、数年前まで横浜市役所として機能していた村野藤吾設計のモダニズム建築は星野系のホテルomo7に改装され、そのすぐ隣には新しい高層ビルが建ちました。その低層階にはカフェやレストランや店舗が入るらしい。まだオープンしていませんでしたが、もうすぐにこの新しい施設もオープンするのでしょう。横浜スタジアムの近くなので、イベントや野球のある日には混雑するのでしょう。

 そんな新しい建物のすぐ横には取り壊しが決まっているのか古いビルがありました。二階にあったチェーン系の喫茶店も閉店していました。そのビルのすぐ横には大きな辛夷の木があります。そろそろ開いた花も付けていました。白い花。暮れ行く夕方のなかで、いつまでも白く光っているような辛夷の花。