静かな午後


 写真は昨日のブログに使ったものと同じフイルムに写っていた20081229の茅ヶ崎海岸。使っている五、六年前のフイルムスキャナーの特性が、昭和40年代50年代の映画のような発色になるような気がする。それでフォトショップのカラーバランス調整をいじってみても、それが直らない。写っているのは、この季節の午後に海沿いの遊歩道を西へと歩いていればいつまでも目の前に続いている当たり前の風景。数日前に価格comのクチコミを読んでいたら、パワーショットG10の板で、フイルムカメラとデジタルカメラの違いについてなかなか面白いやりとりがずっとされていて、興味深く昼休みにずっと読んでいた。そのなかによく聞くことだが、デジタルはいくらでも枚数が撮れるから多くの中から「後から」いい写真を選べばよい、というものなので結果として一写にかける思いいれが減ったというようなことを書いている方がいて、フイルムは「一写入魂」で撮るものだった、といったことも書いている方がいた。
 で、それを読みながら、私としてはフイルムであっても入魂などせずに、ただそこをさらりと撮りたいな、と思ったりしたのだ。
 とかなんとか書きながら、実際にこれを撮ったときには、ファインダーを見ながら、波の形とかえぼし岩(画面に写っている沖合いの岩。サザンの歌詞なんかにも出てくる)の位置とかを調整+画策していたんだなあ。まだまだ枯れていないなあ。

 本日は、ずっとさぼっていたせいで各30分全四回にてやっと完了する歯石除去の四回目のために、午前、近くの歯医者に行く。予約時間10分前に起きて、おおいに慌てて準備をして、7分遅れで到着。
 帰宅後、バラエティ番組を見たり、ドラマ「コード・ブルー」の最終回再放送を見て泣いてしまったり、ミスチルの歌う主題曲は出だしの八分音符三つですでに感動的で、音楽ってすごいと思ったりして、そのあとはよく寄らせていただいている方々の最新ブログを読んだりした。
 いま、風邪を引いている家族の某がすっかり眠っていて、ほかの家族は外出しており、どうしたわけか外から子供の遊ぶ声も聞こえてこず、ただ静かに時間が過ぎていく。壁に出来た陽だまりの位置だけが動いていく。
 あ、耳を澄ますと、いま遠くの空からプロペラ飛行機の飛ぶ音が聞こえているようだ。