古知屋恵子+大久保草子 木版画展


 起きてまだベッドの中にいながらテレビを付けると中曽根元総理が映る。ついつい、番組終了まで元総理の言うことを興味深く聞いている。総理になったときに、意見を言ってくれて、ときに考えを正してくれるような、そういう良い側近(相棒みたいなものか)を持っているように準備をしておかなければならない。それを最近の政治家は怠っている。等々。中曽根政権時代には政治になんかまるで興味がなかったし、聞こえてくる噂では右よりだということで眉をしかめていたりしたけれど、今の混迷した状況を見ていると、こういう長老の言うことにも魅力を感じる。(のだが、私は、今のマスコミの作り出すものには全て警戒心が働いてしまい、魅力を感じたものの、一方で、マスコミの番組作りの根っこにある、視聴者にこう思わせたいということにしたがって作られる際の、人心操作のテクニックに引っかかっているだけのように思ってしまうのです。テレビ番組は総じてあやしくて信じられない。)
 で、そのあと、ゲゲゲの鬼太郎も見た。

 11時半に家を出て、ポケットにコンパクトデジカメを入れて散歩に出発!茅ヶ崎駅近くのラーメン吉佐で「九条葱ラーメン」を食べる。食べ終えてから、茅ヶ崎駅周辺を北から南へとうろうろと歩く。途中、図書館により、島尾伸三著「小高へ」がないか、検索してみる(蔵書リストにはあったが現在貸し出し中だった)。昼間にはまだシャッターが下りているバーやらスナックのドアの前に日に当てるためか植木が出していある(写真)。それともいつもここが定位置なのかな。わからないや。とにもかくにも今日は暖かくて春の陽気。

 南口近くのギャラリー「街路樹」では、毎年秋に個展をやっている古知屋恵子嬢(こっちぃ)の作品風のものが見えたので近づいてみると、ドアが開きご本人が出てきたので驚いた。秋に個展が終わったばかりなのになんでまたと思ったが、昨秋この街路樹でやはり個展をやった木版画の大久保草子という方をギャラリーオーナーが引き合わせてくれて、二人展が実現しているとのことだった。こっちぃの作品はほとんど見たことのあるものばかりだったが、それでもベスト盤CDを聞いているみたいで懐かしかったり、ああこんなのもあったなあと思い出したり、中には(古すぎて)見たことのなかったのもあったり。こっちぃの作品にはちょっとしたほのぼのストーリィとウィットと、ときにビターな味わいもあって、飽きない。
 一方の大久保草子作品は、SF小説幻想小説、あるいは世界各地の不思議な民話などの一場面が描かれているような不思議な味わいがある。タイトルを読むと(ってタイトルを正確には覚えていないのですが・・・)、月に続く道を人が歩いていくようなところと思われる作品、タイトルを読む前には子供のころによく見ていたテレビ「タイムトンネル」に入っていくようだと思ってみていた。月の裏側は凹んでいるのか!?
 ほうじ茶を一杯ご馳走になる。

http://gairojyu.cocot.jp/index.html
(このギャラリー街路樹のHPの右にあるPast Exhibitionsの中に昨年10月の大久保展と11月の古知屋展の案内があり、そのときの作品が少し載っている)

 街路樹の近くに、神戸に本店があるらしい「はらドーナッツ」が1月下旬から茅ヶ崎にオープンしたというその前を通る。
おみやげにチョコとオレンジと、あとひとつ、黒豆きなこ(あれ違ったかな?)を買ってから家に帰った。
(はらドーナッツのことはいろんな方のグルメ系ブログにたくさん出ているので知りたい方は検索してください)