初夏の茅ヶ崎の古い写真


 1月は欠席したので、ふた月振りの須田一政塾出席。昨日と今日のような15年くらいまえの白黒写真55枚と、主に今年の1月にコンパクトデジカメで撮った日常スナップ100枚を持っていく。3月31日から大阪のcasoというギャラリーで、須田塾合同展が予定されているので、今日持ち込んだ中からそこに出展する作品をどうするか意見をいただく。先生にカラーと白黒から、それぞれ20枚くらいを選んでいただき、そのどちらかからさらに自分で選んで出すことにして、ではカラーか白黒か?どちらがいいか、7名の方に聞いてみたら、白黒派3とカラー派4で分かれてしまった。最近のカラー写真の方が写真の力があり迷いがない、そこに至る過程にこの白黒写真があったのだと思う、とのコメントをいただいたりした。4:3だからカラーを出そうかと思っていたが、帰宅したいまは、いままで白黒を須田塾関連の写真展に出したことがなかったので今回は白黒にしようかなと思っている。

 先生のはなし。「写真集を沢山持っていると、安心がある一方でフルメタルジャケットのように重く、それにフィックスされる。不安だったが写真集を整理(処分?)したら軽くなった」

 須田塾の数名(須田塾文芸部)が小説やエッセイを書いて、それを林林さんが中心になって冊子にまとめた。この「ニセアカシア創刊準備0号」が届いた。今日、電車のなかでずっと読んでいた。それぞれ面白い。特に女性執筆人3名の作品を読んでいて、それぞれの方と面識があることもあり、えー心の中身でこんなん「妄想」したりしているのか!と驚いてしまう。黒の舟歌野坂昭如の詩)のように「男と女のあいだには暗くて深い河がある」ということなのか。男から見て、女性写真家の作品にまねできない何かを感じるように、女流作家の作品にもまねできない何かがあり、それをあらためて知る思い。
 以下は読んでない方には意味不明ですが(ネタばれ的でもあるので要注意)・・・果物を投げ付けられたり、黒に沈めるような魅力をかもし出したり、海を見て来いと身勝手に指示したり、登場する男が羨ましいね。