名古屋


 10月30日と11月2日に休暇を取得し、30日より2日まで名古屋、近江八幡、京都、へ旅行。今回は基本ひとり旅。
と言いつつも、初日の30日は茅ヶ崎から名古屋まで普通電車を乗り継ぎ、昼前に到着したときには名古屋在住の林林さんに改札まで来ていただき、案内をお願いする。地下鉄で池下へ。池下より覚王山、本山、あたりを写真を撮りながら歩く。本山のシマウマ書房を一応の目的としつつ、途中、池下の・・・なんと言う店名だったでしょうか、林林さんが中学生のころよりそこの豆で珈琲を飲んでいるという喫茶に寄りチーズトーストを食べ、給水塔を遠望し、日泰寺で手入れ中の松を見物し、覚王山アパートに一応寄ったりも。
 まだ一番良いとされる紅葉の頃までひと月くらいはあるわけだが、それは楓や銀杏の紅葉がピークとなる頃をさしているだけで、そのまえからちょっと色が変化しつつある銀杏や、あるいはもう葉を半分程度落としている桜や、そういう今の頃の植物のある街の風景は、乾いた静けさがあって、そうか、こういう頃がとても良いのだな、と思ったりした。完全に葉を落としきっていない街路樹や公園や誰かの住宅の庭の木々が作る樹影は、真冬の裸木の影ほどの寒さではなく、真夏の樹影ほどの濃さもなく、淡い優しさ、あるいはすかすかした明るさ、とでもいうのか、なんだか気分に合っている。
 夕刻には栄へ。えびすビルに入っているギャラリーを二つ回る。ロッテのチューンガムの銀紙を壁一面に貼った作品なんかを展示していた作家のお名前は今は不明なのだが(DMをダンボールに入れて宅急便で家に送ったのがまだ届いていない。そのDMを見れば判るのだが)、上に書いたような今の季節のちょっとすかすかした明るさを具現化しているようで。もう一つのぼやぼやとした写真作品の方も素敵でありました。水墨画風の写真表現みたいな。

 林林さんと夕刻6時頃に別れ、クラブクアトロへ、ハンバートハンバートのライブを聞きに行く。結果としてここ三年、毎年一回づつハンバートハンバートに行っている。いままでで一番自信に溢れているステージ。ボーカルの声も素晴らしく通っている。

 ライブ終了後に、テレビ塔まで歩き、近くのジャズ喫茶YURIでカレーを食べる。ぽろぽろとしたピアノによるサテン・ドール。レッド・ガーランドあたりかな?なんて思いながら、再読中のセンセイの鞄を全部読み終える。

 10/31-11/2のこともおいおい書きます(11/3記)



アット・ザ・プレリュード

アット・ザ・プレリュード

調べてみたら、ありました。一曲目がサテン・ドールのレッド・ガーランド。たぶんこれでしょう。