流れ星くだいて


 朝刊に、昨日の日曜日、中央線からオレンジ一色に塗られた電車の運行がなくなるのでそのサヨナラ運転があったという記事が載っていた。
 このブログが「続々」になる前のブログに、ピントのぼけたオレンジ色の中央線の写真を使ったことがあったことを思い出したので、画像ファイルからさがしてみたら、2007年の5月4日のブログにその写真を載せていたことが判明した。
 その日に撮った写真がおさまっているファイルを開いて、撮影順に見ていくと、その日には中央線の荻窪だったか西荻だったかの古本屋をめぐったのだった。中央線の線路に沿った古いビルの二階に「ひなぎく」という名前のカフェがあり、そのカフェの一角に間借りをするように古書「海月書房」があったと思う。何かのブックカフェ特集の雑誌でその店のことを読んだことと、偶然何かの本を通信販売でその古書店から買ったことがあったこと、が後押しになってその店に行ったのだが、それ以外にも何軒か立ち寄った。古書店の名前は忘れてしまったけれど、森山大道の三沢の犬のポスターが貼ってある店にはたしかに写真集がたくさん置いてあって、でもどの本も予算オーバーで、そのかわり石田千のエッセイ集を買った。
 驚いたのは、三年前の写真を見ていると、今撮っている写真よりずっと素敵に思えることで、それが第三者的にもそうなのか、自分が撮った写真が時間を置くことで何か自分からはなれて(撮影者としての思いが消えて、あくまで鑑賞者としてのみ見るようになったからなのか)そう見えるのか、理由は判らない。
 上の写真は、古書店めぐりの途中に何かの店(レンタルビデオ?あるいは骨董屋?)に貼ってあったポスターを接写したのだと思う。折り目がいいと思うのです。折り目の位置とかね。
 下の写真は、歩いている途中にたまたま通った人形教室?人形教室と言うのは人形を作る教室なのだろうか?そうだよね、それしかないよね。。。
 で、一番したの写真が当時のブログに使っていた写真です。故意にデフォーカス表現にしたのですね。

 ブームの「中央線」という曲、
♪今頃君は、流れ星くだいて、湯船に浮かべて、僕を待ってる♪
という歌詞。そして「僕」は中央線に乗って君のところへ行こうとするのだが、その電車はやっぱりステンレス車ではなくオレンジであって欲しいですね。