縦に並ぶ鯉


 朝、会社の最寄駅から会社へ歩いて行くと、会社の近くの大規模マンションにお住まいの方が出勤のために最寄駅(その方にとっては自宅の最寄駅)へ歩いて行くのとすれ違う(なんかまどろっこしい書き方だな)。
 年配の父親とまだ二十代と思われるお嬢さんが一緒に歩いてくる。すれ違いざまにお嬢さんが「ばれちゃったからなあ」と言うのが、そこだけ、それこそ流し撮り写真で「そこだけ止まった」被写体のように聞えてきた。

 会社からの帰る電車の中で、S山先輩と偶然に会う。写真の話をしながら帰る。途中駅でS山さんが降りて、一人になったから「芝生の復讐」を読み進む。ところどころ読んだ記憶のあるお話に出会う。

 帰宅して小腹が空いていたのでバナナを一本食べる。夕方のテレビのニュースをぼんやりと見る。

 今日になって急にストレステストという単語が聞かれるようになった。ストレステストに合格しないと原発は再開しないということが急転直下で決まりつつあるようだ。ニュースを聞いていて判ったのは、福島の事故を教訓にそのテストを実施することを早々に決定したのは日本ではなくEUであるということ、それと、原子力保安院は、安全が確保されていることは国のテスト基準で明白であるが、安心を得るためにストレステストをやる、と言っていること、など。
 例えば・・・福島の事故をフィードバックした新安全基準というのが出来ていて、それが各地の過去数千年どころか数万年(以上)の推定から導いた最大の震度や津波が来たという想定をしても十分な安全率を確保していて、その新基準を仮に福島第一が満たしていたとしたら、今回の震災でも福島第一原発は問題なく事故には至らなかったことが明白である・・・というような新安全基準が、EUのストレステストよりきびしい基準で既に出来上がってて、その評価基準で評価すると各原発は(ほとんど何のてこ入れもしない現状でも)満たしている、というたった五行で書けることをちゃんと聞かせて欲しい。じゃあないと、再開はすべきではないし、それだけの単純明快なことが言えないのだとすると、何を言おうが全部詭弁だと思う。
 人類の、この後何世代も続く(続いて欲しい)子孫たちが幸せに暮らせるような超長期的安全を見越した考え方を取らなければいけないと思う。どこかの政治家が「これは想定外、神の仕業だ」と言っていたけど、そんな言葉が出るような方々は、なんというかまあ信頼できない。

 以上、前にも書いたけど、TVニュースで知ったことだけの情報から私が思ったことであって、本当は全ての情報が聞えていないから、これが正しいのかどうか、マスコミに情報操作されて思想コントロール(的)をされた結果なのかは判らないけどね・・・

 以上のことをニュースを見ながら考えて若干いらいらとする。

 この写真は昨日撮ったもの。橋から川を見下ろしたら、こうして鯉が並んでいました。