実家へ行く


 TVでも盛んに宣伝しているユニクロのTシャツ、UTで、今年はジャズのレーベル、プレステッジのレーベルマークの柄のものがあって、これが欲しくなった。(ほかにも森山大道の写真のとかもあります。アラーキーも)
 それでここ数日、どこか行く途中にユニクロを見つけると立ち寄っていたが、プレステッジのレーベルマークのがなかなかない。あってもサイズがXLしかなかったり。そこで、今日はそれを見つけるのを目的にして、辻堂の大型店舗に行ってみたが、やはりなくて、そのあと藤沢店に「ダメ元」のつもりで行ってみたら、そこにはあって、数日間欲しかったものが手に入った。
http://store.uniqlo.com/jp/CSaGoods/510391
 25年くらいまに、家ではヤマハのレコードプレイヤーを使っていて、まだCDはなかった(あるいはあっても主力ではなかった)。あるとき友人の工業デザイナー氏夫妻が遊びに来て、彼はそのころいつでもビデオを回していたから、玄関チャイムがピンポーンと鳴って「はーい」とドアを開けると、にこにこ笑った彼の手にはすでにビデオカメラが握られてこちらに向けて回っているのだった。彼の奥さんと私の奥さんは食卓テーブルのある部屋で食べるものを作ったり、新米主婦談義をしている。その隣のリビングルームで彼と私はカメラと写真とビデオなんかの話をしている。彼がずっと撮っているから、ついつい私もビデオカメラで撮り始める。あの頃から子供が小学生だったころまではよくビデオを撮っていたものです。いまは全然撮らなくなった。あのころは三脚まで持って環境ビデオ風なのを撮りに、車に乗って海や(低い)山や田園地帯に出かけて行ったりしていたな。その日に撮ったビデオの場面の中に、そこだけ妙に覚えているのだが、プレイヤーの上でぐるぐるとまわっているプレステッジのレコードの場面があったと思う。それはトミー・フラナガンLPだった気がするが違うかもしれない。
 といった一連のことがUTのウェブ画面を見ていたら思い出されて、それでこのTシャツが欲しくなったという経緯でして、まあ、この年になると何かを欲しくなる動機が「過去」に結びついていることがどんどん多くなっていて、じじい化の証ですね。

 晴れたり曇ったり土砂降りが来たり虹が出たり。11時〜午後3時ころまで実家へ行く。昼に近所の弁当屋のカツ丼を食べる。それからテレビを見たり昼寝をしたりして過ごす。実家の玄関に小ぶりの花をたくさん付けたつつじが生けられていて、どうしたのかと母に聞くと、誰やらにもらったものだということだった。

ザ・トミー・フラナガン・トリオ

ザ・トミー・フラナガン・トリオ

これ、これ。すごく好きだった(いまも)アルバム。
特に用事もないのだが、なんとなく気分がよくて、そのせいで夜更かししてしまっている、そういう春か秋の夜に流れているべきアルバムといった感想です。ぽろんぽろんところがって。