いい写真を測る定規


 写真と下の文章は関係ありません。

 本屋に並んでいる雑誌BRUTUSの「記念写真」号の106-107ページに「トリミング術」というページがあります。水野学という方がトリミング前の写真から、こうトリミングするといいですよ、というビファ−アフターを紹介しています。ところが、私の感性からすると、アフターよりビファの方が面白いと感じる写真の方が圧倒的に多いのです。面白いものです。私の写真を測る尺度が、一般的ではないのでしょうね・・・
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11/14追記)それからもつらつらと考えました。トリミングをすることはその写真をどう見てほしいかという意図に沿って不要なものを削除したり構図を変更したりしながら、意図の明確化を図るということでしょう。一方、多用なものが写りこんでいるということは意図を散漫にしたり、どうその写真を見るかを見る人に委ねるということが増すのでしょう。いい写真とは撮影者の意図やコンセプトが明瞭に鑑賞者に伝わることが重要なのか、正反対に写真と鑑賞者のあいだに発生する個に委ねられたコトの発生を歓迎するのか、という考え方の違いにより正反対の結果になるのではないだろうか。すなわち「いい写真を測る定規」には多種類の定規があるということだと思うのです。あたりまえか・・・