梅は咲いていない(2/24のこと)


 2/24日曜日のこと。
 寒い冬だとはいえ、そろそろ梅が咲いたかな、と思い、家族の某と二人で鎌倉へ出かけてみる。新しく出来たと誰かのブログで読んでSという店で昼食を食べてみたが可もなし不可もなし平凡。ブックスモブロのあるビルの一階にあるパン屋でパンを買い途中で歩きながらかじってみる、甘いミルクの香りが春らしくていいじゃないか、と意気揚々となるが、ネットで調べて行ってみた安国論寺の梅はまだほとんど咲いていなかった。大町の通りは最近歩いていないので、あんな店があるとかこんな古い建物があるとか、変な(?)展示会をやっているとか、いちいち面白い。それで女性もしくは女の子向きと思われる、可愛らしい文具と雑貨の店コトリで、このいいおっさんがノートを買ったりする。
 鎌倉駅まで戻ってきて、いつものカフェ・ロンディーノで珈琲と、実際これほど正しい昔ながらはないのではないかと思われる味付けのスパゲッティ(名称はスパゲッティというだけでどこにもナポリタンと書かれていない、ということはスパゲッティにはナポリタンしか種類がなかったということを反映しているのか?)を食べる。


 夜、パンセ&余白や共同企画のライブ「酒井俊+若手アコーディオニスト熊坂路得子」を聴く。素晴らしい。自分の歌う歌をこれほど精査して選び、時間をかけて詩を作り、思いを込めるための準備を完璧に整え、それを聞かせてもらえるのだから聴衆としては感謝!であります。また、このアコーディオンの思い切りのよさと繊細さもすごいですね。若さゆえの勢いが酒井俊の歌をアシストできるということがこれまた気持ち良いではないか。

 外に出るとすっかり冷え込んでいる。茅ヶ崎「陽だまり食堂」で夕食を食べてから帰る。ガラスのすぐ外には寒い外気が控えている、そこにひっそりと暗い黄色っぽい電球を灯した食堂のカウンターに一人でやってきた男客がぽつぽつと三人ほど座っていて、彼等の注文が一時に入ったためかなかなか私たちの注文が出てこないけれど、じゅうじゅうという炒め物を作る音の中でさっきまで聞いていた歌、たとえば最後にバラッド調に歌われた「真夜中のギター」なんかを思い出していると、その待ち時間も苦にならない。牡蠣の入った炒飯、美味しい。
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本日、少々食べ過ぎですね。

螺旋階段な日常

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