若林奮 飛葉と振動 


 昨晩は大磯町の映画祭りがあったらしく、事前にスケジュールを見ると港の芝生広場に野外スクリーンを立てる企画もあったようで、夜風の映画というのに惹かれていたのだが天気も怪しそうで、まあいいや行かなくて、って感じになってしまった。
 そう言えば一昨日はゆく夏を惜しむかのような平塚市の花火大会の日で(最近は毎年夏の終り頃にやるようになった)これも前日までは行こうかと思っていたが、いざとなると面倒になって行かなかった。
 すると、よるぼんやり見てたテレビの例の如くお気楽でくだらないとバラエティ番組で、お気楽でくだらないとか書きながらもついていると見てしまうのだが、認知症の特集のところでいろいろなことが面倒になってやり過ごすようになったら要注意と言っていた。要注意だ!
 30日の日曜日は茅ヶ崎海岸で歌手aikoのシークレットライブがある。家族のSがタクシーの運ちゃんから情報を仕入れてきた。それで今朝6時過ぎにネットで情報を見て、早くから並んでも前の方の席とは限らないですよ、なんて引換券の情報を読んだり、会場レイアウト図を見て、茅ヶ崎のサザンビーチ海水浴場を使って東から西に観客が向かうようにステージが構成されるんだな、とかを知ったりしたが、かといってでは出かけようとは思わない。東の突堤のさらに東側あたりの砂浜なら音も聞こえるだろうし、整理券がなくても十分に楽しめる可能性は感じるものの。
 昨日も不安的な天気だったが今日は概ね小雨だ。aikoのコンサート情報のあとになんとなく調べていたら神奈川近代美術館葉山では「若林奮 飛葉と振動」が始まっている。それで自家用車を運転して、雨だから海沿いの国道もいつもの夏の日曜日のようには渋滞していないだろうと思って、行ってきた。
 8:45に家を出て9:58(駐車券に刻印されていた)着。展示はとても面白い。この彫刻家の作品の変遷とともに一気通貫変わらない思想がよく判る。その彫刻を時間や自然の中の「変化」にどう組み込むかというような試みをずっと続けて、晩年は庭へと表現を移して行き、最後は風に舞う葉に注目していくというその過程が、ほんの一時間半の鑑賞とまたぞろ説明文によりインプットされるだけの「お勉強」に過ぎないのだが、それでも共感できるし魅力的だと思える。後半やや疲れたが、図録を買って、ちょっとだけ庭を散歩し、ほとんど客のいない美術館前の小さな海水浴場を眺めて、出庫したのが12:15だった。
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/exhibitions/2015/wakabayashi/index.html
 十分かそこら運転して、葉山元町あたりにあるタイムズじゃなかったけどそういうシステムの無人有料駐車場に入る。数年振りだがぜんぜん変わっていない店内のカフェDAYSに寄り、ハーフハンバーガーにアボカドをトッピングしたのを食べ、食後にコーヒーを飲む。真夏の葉山で、駐車場代がどんどん跳ね上がっているのが気になってしまい、ゆっくりせずに出てきてしまうところがけち臭い。駐車場代は800円。
 13時15分に葉山元町を出て、帰り道は、なるほど雨だから余計混むのか、江の島水族館の駐車場へ入りたい車の列が一車線をずっと塞いでしまっているから江の島手前からずっと事実上の一車線になっているせいで渋滞が発生していたが、そこを通りすぎるとあとはすいすいと戻る。15時前に帰宅して、昼寝をした。
 夕方5時、今朝の6時代にアマゾンで注文してみたStudy of PHOTO〜名作が生まれるとき〜という本がもう届いた。

Study of PHOTO -名作が生まれるとき

Study of PHOTO -名作が生まれるとき