蕎麦店にて


 建国記念日の11日に、湘南モノレール湘南江の島駅へ行き、そこから近いお寺へしだれ梅の花を見に行った。白い方が五分咲きって感じで、赤い方はまだ咲きはじめだった。そのあとにネットで調べた「ゆうがた」だったかな、創作和食の店へランチを食べに行ってみたら満員で断られた。しばらく待てばよいか?と聞いてみたが、それも断られた。しゃあない・・・と腰越駅の方へ歩いて行く。すると蕎麦屋があったので入ってみた。ここは燻製もやっている店らしい。座った一番入口に近い席のすぐ隣にこの写真のようなちょっと囲まれた小さなスペースがあり、ここには道路に面した冷蔵庫とガラスの引き窓があり、その燻製を歩行者が買っていけるらしい。でも燻製はぜんぶ売り切れていた。店内には燻製を作るときのいがらっぽい煙の臭いがしている。奥の四人席に陣取ったご近所さんと思われる老夫婦が午後二時過ぎ、昼下がりの時間をアルコールを飲んでチーズの燻製やらなにやらをつついている。なんだかこういう時間が過ごせる、こういう店のある町に住んで、こういう休日の昼を一緒にだらだら過ごす友人がいれば素敵だろうな、と思う。妻はまったく飲めないからこの老夫婦のようにはいかないのが現実なのに。しかも私もほとんど飲めないからこういう場面は実際には現実性が非常に乏しいのに。
 この写真のあたり、あんまり片付いていないがかといってそんなに散らかってはいない、店の片隅。こんなところを写真に撮って面白いものか。意外と写真をじっくりと眺めているといろいろと思うところが現れそうだ。
 それで載せてみました。ピントは右の方にあるコップなのか花瓶なのか、そこに合わせました。

 ところでここの蕎麦はたいへん美味しい。佳人という店だったと思います。アジの開きの定食を頼んで、開きとかけ蕎麦とごはんととろろが付いてきた。アジの開き、大きくて身がたっぷりだった。