赤いコーン


  仕事のことですが、二月は海外/国内の出張が多かった。羽田もしくな成田から帰宅するときは、疲労しつつも、安堵の気持ちをどこかに持ったままぼんやりとしていたいから、時間は余計にかかるけれども、とくに羽田から帰るときは藤沢行リムジンを使うことが多い。この赤いコーンのある車窓風景もそんなときに撮ったものです。
 ところで、こんなコーンとか、少し前はスマホで写真を撮る人や、そういうのって自分のなかで写真から排除したいもので、フレーム外に置こうとしていたと思う。ところが、今日時点では、コーンを撮ることもあるし、スマホでなにかを夢中で撮っている人は街角スナップの主要被写体に感じている。
 この変化ってどうして起きるのかな。

 赤いコーンのある光景は一瞬現れてすぐに後ろへ遠ざかって消えていき、そのときにはまた別の殺風景が車窓を横切る。人恋しくなるからスマホの電源を入れてメールを書いたりするわけです。