LOVE


東京都写真美術館内藤正敏「異界出現」展とコレクション「イントゥ・ザ・ピクチャーズ」展を観に行ってきた。午後、辻堂まで戻って来て、OMOTE COFFEEで焼うどんを食べてオモテ珈琲を飲む。早くも梅雨は空けたらしい。それからロシアワールドカップはベスト16の戦いが始まっている。ときどき見る。試合ライブやダイジェストを。日本がポーランド戦の終盤に取った時間稼ぎ的な戦略に賛否両論が起きている。テレビのスポーツ番組でも出演者が喧々諤々に意見を主張しているし、ネットでもどう思いますか?のアンケートが行われている。
 目の前の試合に勝利を求めるか、大会全体のなかで勝ち進むことを優先するかって、どっちを重視するか、あるいはそれぞれの達成のための手段の選択幅として、どこかに線引きをするか、と言ったこと。後者を優先するなら、いくつのケースがあるかではなく、どれを選択するのが一番確率が高いか、ってことで、目の前の試合状況はもう一試合の両チームの戦力、あるいはそのもう一試合を専門的にライブ評価している方からのレポート等々から、確率的に少しでも高い戦略を選択した。・・・ってことでしょ。いいじゃないですか。
 辻堂の炎天下の中を駅に戻る。途中、こんなポスター?看板?を見つけた。西に傾き始めた太陽からの強烈な夏の日を浴びているのはマリリンかな?よく見るとLOVEって書いてある。
 むかし、1976年とかかしら?山下達郎のファーストアルバムに入っている「夏の陽」って曲が好きだったことを思い出した。今日は台風の影響もあるの?それとも海面温度がまだそれほど上がってないのに、真昼の陸が悠々と三十度を超えたので温度差が大きいのかしら、南風=海風が強風になっている。若葉からすっかり大人の葉?になった街路樹を風が揺らす。たっぶりと重そうな葉を付けた枝がしなり、葉がその表の色より明るい裏を見せる。葉擦れの音も聞こえる。人通りはすくない。すぐにTシャツの下の、胸や背中を汗が流れる。夏だった。
 内藤正敏展「婆バクハツ」、70年代に朝日ソノラマ写真選書シリーズで出たときにはあまり自分の嗜好に引っかからなかったな。でも今日まとめてみると「異界」そのものが写っている感じがした。ちょっと恐ろしい写真。