銀杏の芽吹き

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これは北関東餃子で有名なU市にある某工業団地にある公園の銀杏です。ほとんどだれもいない昼間。ソーシャル・ディスタンスは100メートルって感じ。そして目下の私の興味は銀杏の葉の芽吹きの様子を観察すること。小別れした枝の先に葉が三から四枚にそこから出てくる葉の芽が膨らんでくる、そして小さい葉が羽化したばかりのセミの羽根のようにくしゅくしゅと伸びてくるが、その翌日か翌々日にはこうしてもう銀杏の葉っぱになっている。もちろん形は大人の?葉と同じでもすっごく小さい葉ですね。

大学1年のころに下宿していた近くのバス停留所からターミナル駅までのバスによく乗った。暇だったんですね。一番後ろの方の席の窓側に座ってバスの揺れに身をまかせて外を見ていた。そのときにバスが銀杏並木の横を走った。今と同じ季節だったんですね。バスの窓のすぐ横にこういう葉が出たばかりの銀杏が見えた。そのときに、あぁ銀杏の葉は出たばかりなのにもうあの銀杏の葉の形なんだ、考えてみればそんなことは当たり前じゃないか、ということをなんだかものすごく自覚して認識したのでした。どの木の葉も、生れ出たときからその形だろう。動物も人もそうであるように。だけどなんだか銀杏の葉を見てそのことにあらためて、おっ!っと思ったのでした。

その思い出がずーっと忘れずに残っているからこうして写真をたくさん撮ってみました。

大学1年のころ、こうして出かけた土曜日日曜日にはターミナル駅の周りにある書店やレコード店に行き、ときには映画も見て、昼飯を食べて帰りは地下鉄で帰っていた。ユーミンのコバルト・アワーがいちばん新しいアルバムだった頃だと思います。

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