無題でいい

f:id:misaki-taku:20200509220823j:plain

朝の7時から夕方の5時頃まで自宅で仕事をして、そのあと6000歩ほど歩いて来る。近所に出来た小さなパンの店は、「自家製天然酵母ぱんやさん」としか書いていない。パン屋の店名が「ぱんやさん」なのかな。しかも「土・日営業」と書いてあった。今日は土曜日でウォーキングに出た時刻にはもう完売店じまいだった。

すこしまえに500円で買った古本の写真集「森山・新宿・荒木」を捲ってみる。同名写真展が初台のオペラシティアートギャラリーで行われたとき、会社の写真仲間の数人と一緒に観に行ったものだった。写真集の表紙には荒木さんと森山さんが写っている。もう十五年も前のことか!ついこのまえのように思えてしまう。表紙のお二人はそのときに六十代だったわけだけれど、いまときどきトークショーやテレビなどで見かけるご様子と比べる、当たり前だけどとても若々しい。

自分にも同じように時間が流れ、自分も同じように老けて変わっていく。しかし自分の変化にはそんなに気が付かない。むしろこうして歌手にせよ演奏家にせよタレントにせよ写真家にせよスポーツ選手にせよ小説家にせよ、そういう有名人で、しかもそれほど頻繁には見ない人に、五年、十年、十五年、経てからふと出会うと(写真を見たりテレビを見たりで)時間の残酷さにびっくりすることがあります。