鹿児島

f:id:misaki-taku:20201025160052j:plain

夏休みに四日くらい休日出勤したので勝手に代休と称して、今日の木曜と明日の金曜を休暇にして二泊三日、土曜日まで鹿児島に遊びに来た。なぜ鹿児島か?と言えば、マイルで引き換えられる特典航空券にリーズナブルな時間のフライトに往復ともに空席があって、かつ、木曜は全国的に雨だからしょうがないとしても、金曜には雨が上がる場所(というのは九州の方だった)、と言うことで選んだわけです。さて行くと決めてから、では具体的にはその三日をどう使おうか?といろいろ調べるが、決まらないまま、鹿児島に到着。とりあえず・・・ってことでもないが、晩飯は黒豚とんかつにしました。

さて、調べてみたら、アメリカのコロンバスの町にたくさん残っているモダニズム建築物を映画の核に位置付けた、小津安二郎にオマージュされたという「コロンバス」と言う映画をホテル近くのミニシアターで上映している(しかも本日最終日で一日に一回の上映時間19:10開始に間に合う!)と言うことがわかった。

9月に京都に行ったとき三条大橋近くの元は居酒屋「四五六」(でしたっけ?)があった場所かもしれないところに出来た書店+カフェのホホホ座三条大橋店の店先のチラシコーナーでチラシを見つけて、行ってみたかった映画だった。

映画は、良かったですよ。コロンバスの町に縛られるようにして暮らしている(縛られて出ていけないと自分では決めている)若い女性がとうとう新しい旅立ちを迎え、その若い女性と交錯しつつ病に倒れた父の教授を看病するためにこの町に居続けざるを得なくなる翻訳家の男の「交錯する人生」(と言う表現をこの映画の評論で読んだ。便利な表現だな・・・)を描いている。が、そんなことより(と言うと失礼だが)建築をとらえた場面の美しいこと。建築の上質な写真集、というか静止画はもはや時代遅れだとすると、固定視点である時間を切り取った建築の動画集を見ているようだった。縦も横もきっちりと出ていて。美しい。光も美しい。

夜、ホテルの部屋で鹿児島名物?のお菓子のカスタドンを食べました(笑)

ホテルの部屋の前の道には路面電車の線路がある。ときどき微かに電車の音が聞こえる夜。雨のおとに混じって。旅の宿って感じだな。