雷雨

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夜8時頃。車を運転していたら、ものすごい雷雨に見舞われた。空には稲妻が右に左に走り、雨は車のワイパーを高速にしても前を見極めるのがやっとだった。高速から降りると、コンビニの駐車場に避難して、しばらく雨が通り過ぎるのを待った。大きな雨粒が車の屋根に当たる音はバラバラと聞こえる。

上空に寒気が流れ込んでいるから天候が目まぐるしく変わるらしい。上空の温度の等高線のようなことが混んでいて、三次元において温度の変化が上下にも左右にも急峻になっているってことだろうか。すると渦潮が起きるように、上空で複雑に風が動き、そこには雲が沸くのだろう。

小学生の頃に、天文図鑑で「星の一生」の絵を見たし、ホモサピエンスに至る猿類からの進化の絵もどこかの博物館ででも見たのかな、よく知っているし、急峻な山々が時間とともに丸くなっていく過程も授業で習った。

雷雨が通り過ぎるのを待ちながら、時間の流れのなかでいろいろと変化すること(変化しないものがないこと)をぼんやりと考えている。それから、むかし矢沢永吉が「時間よ止まれ」と歌っていたことを思い出すが、その曲名が浮かんだだけで、なんで時間よ止まれと歌われたのかはまるで知らない。

やがて雨が小降りとなり、雷鳴が遠くに去って行く。