美しい街

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これは10月10日に横浜の関内駅近く、伊勢佐木町の一つ裏側の道で撮った写真です。ありきたりの街角で人もいない。鳥はいるけど。最初この影になっている鳥はカラスだと思ったけれど、よく見ると鳩かもしれない。椋鳥かもしれない。西日がさしています。撮るときにちょっとだけ綺麗だなぁと思ったのは覚えているけれど、そのときだけで、写真を見なおすまでのあいだに「あの写真どう写っているだろうか・・・」という気になって覚えてわくわくしているようなこともなかった。パソコンに取り込んで再生してみたら、この写真を綺麗にだなぁと思って、そこから撮ったときにもそう思ったことを思い出した。でもどうなんでしょうか?この写真を綺麗と思うのは撮ったわたしだけが感じることであって、こんなありふれた街角なんか別に綺麗ともなんとも思わない・・・・という方が一般的感覚なのだろうか。

一般的感覚、というか自分だけが他と違うんじゃないか、という不安って小さい頃にはよくありました。あるとき手首の静脈が脈に合わせてとんとんと脈動を伝えてよく見ると血管が動いていることに気が付いた。 これは自分だけの異常なのではないかと思いました。たぶん5歳くらいじゃないかな。私の父は医師だったから相談すればいいじゃん・・・と思うかもしれないけど、父が医師だからこそその答えが怖くて、その「異常」を申告・相談することがなかなか出来ずにいた。まぁ、何を美味しいと感じているか、なにを美しいと感じているか、は、外に目に見えて正しく他人と自分を比較評価できるものでもないけれど、この脈の例は聞いてしまえば安心できたのに聞けなかったという話でした。

でもこの写真を他の方が美しいと感じるものなのかは不明です。

あ、明るい昼間に目を閉じると赤く見えるのも怖かったな。みんなもそういうものなのか?それと直接関係ないけど自分の心のなかでは大いに似ている怖さとしてやなせたかしさんが作詞した「てのひらを太陽に」という曲がありました。♪てのひらを太陽に透かして見れば真っ赤に流れる僕の血潮・・・みんなみんな生きているんだともだちなんだ♪という歌詞を聴くたびにむしろ「死」を感じて怖かったのだ。

たぶん手前の駐車場やその向こうの歩道が西日で白っぽく光っていて、そのなかにサンシェードの赤っぽい色と、緑と、右の方の自販機の水色と、そういう色の配置も綺麗と感じる大きな理由だろう。

下の写真もこの街角の近く。

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