夜になり雨

f:id:misaki-taku:20211201221300j:plain

夜、会社帰りの環状八号線。CIBIEビルの前の信号が赤になる。

第三京浜道路、横浜新道と走っていくうちにやがて雨が降り始める。下の写真のように雨に濡れた電線が白く光っている。

写真を撮りたくなる動機ってなんだろう。上の写真はCIBIEの黄色いネオンサインや、そのネオンがあるビルのレトロな感じやそういうのが「主被写体」・・・でも右側にある葉の落ちた木があることが私の「写欲」にとって重要な要素なのではないか?電信柱は不要な感じがするものの。下の写真は光っている電線が「主被写体」という気持ちで撮っているが、でも実はこの道路脇にある大きな樹木が、「写欲」にとっては重要要素だったろう。私はきれいな風景を求めて、紅葉や新緑や山桜の花や夕暮れが、クライマックスの風景を構成する瞬間を撮るべく、どこかの山に計画的に分け入ったりしない。けれど日常の都会の暮らしのなかにいて、実は植物がある日常風景を撮っている(ことが圧倒的に多い)のではないだろうか。これも山に分け入り自然を撮るのと、根っこのところでは同じなんじゃないだろうか。

その後、雨は強まる。夜中にはものすごい雷鳴で飛び起きることになる。近所に飛行機が墜落したのかと思ったくらいだ。

f:id:misaki-taku:20211201221331j:plain