棕櫚の木の影

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どこかの空家?の白いドアに棕櫚でしょうか、木の影が出来ていた。冬になると、これは棕櫚なので季節に違わず葉が茂っているけれど、落葉樹は葉を落として、すると光が遮られず、葉を落とした木の影がいろんなところに投影されている、そういうのが冬景色の一つに思えて、ついつい写真を撮ってしまいます。棕櫚より背の低い、でも同様に南の国をイメージさせる植物に蘇鉄がありますね。いま蘇鉄で画像検索してみても、私の記憶にある「蘇鉄の葉が大きくて、その先端が地面近くまで垂れ下がっていて、葉が傘のようになり幹と葉の裏側のあいだに容易に外から見えないスペースが出来ている」と言うような画像はないので、あれは蘇鉄ではなかったのかもしれないな。いや、なに・・・急に思い出したのですよ、たぶん9歳10歳の頃にそのスペースを秘密基地にしていたり、もっと小さな幼稚園生の頃に、そこにかくれんぼで隠れたらだれも見つけてくれないままおしっこが我慢できなくなったこととかを。南関東の冬の日は太陽の位置こそ夏よりも低いけれど、そんなわけで十分に明るくて、例えばサッシを閉めた廊下に日の光だけを外から導けば十分に暖かいサンルームになります。高校生の頃には実家の二階のそんな廊下で(当時はだれでもそんなことをしていた)安いフォークギターを抱え、コードだけが振られたヒット曲の歌詞を1000曲とか集めてある分厚い電話帳のような本を広げて、胡坐をかいて座り、何曲かがなり立てては、あ~あ暇やなあ・・・と伸びをしてそのままうとうとしたり。いまならこんな風に暇なときにはスマホで誰かに連絡を取ることもすぐに出来るけど、当時はいちいち階段を降りて、一階にある電話のところまで行き、友人の家へ友人以外の誰かが出るかもしれない黒電話を掛けるのにも少しめんどくささがあり(友人であっても(恋人でなくても)相手が異性だったりするとそのご両親とくにお父様が電話に出たら取り次いでもらうのにちょっと緊張するのだ)結局、伸びをしてうたたねをするなんてことも多かった。胡坐をかいてフォークギターを抱え、畳の部屋でぽろぽろがちゃがちゃやるって言うのは普通だったので、だから当時のフォークソングは四畳半フォークだったのではないか←新説?(笑)

ウィキペディアで四畳半フォークを調べると、ユーミンが名付けた等々の解説があり、へぇーって感じでした。

だけどこの影ってのは見ようによっては怖いですね。急にウルトラQを思い出したが、そのなんていう回のどの場面が「思い出した」きっかけになっているのか、そこの接点がぼやけている。