沈もうとしている丸い月

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 自家用車で会社に出勤。朝の5:15頃、家を出ると西の空に赤黄色く染まった丸い月(月齢14)が低い空に見えた。自家用車にバッグだけ置いて、コンデジを持って、西の空が見渡せる場所まで歩いて行き、月の写真を撮ったが、SDカードがありません、という表示が出ていることに気が付いた。PCにさしっぱなしにしたのだろう。あちゃちゃ・・・自家用車に戻り、バッグの中からいつも予備で持っているSDカードを探し出してカメラに入れた。それからもう一度、西の空が見渡せる場所まで行ってみるが、月はますます低い位置に落ち、しかもこうして雲に少し隠れている。コンデジの望遠端は100mm相当くらいしかないので、目いっぱい望遠にしてもこんな感じにしか撮れなかった。でも、朝に玄関を出て、西の空に月を見つけて、出発するまでに写真を撮っていく、という行為がちょっと気分を高揚させてくれるのかもしれない。なんとなくしゃきっとした。

 すぐそばのバス通り沿いの小さな畑は霜が降りている。もっと寒ければもっと白く太く長い霜がたくさん立つだろうか。今日はありふれた冬の朝だろう。

 ユーミンの「14番目の月」は♪明日の夜からは欠ける満月より14番目の月がいちばん好き♪と歌われるが、それは多くの人が眠りの中にいるひっそりとしたこんな早朝に、西の空低く、もうすぐ沈む最後の姿を黄色く赤く染まって見せている月ではないだろう。同じ14番目の月でも歌に歌われる上空高く掛かった明るく元気な14番目の月よりも、この静謐で寂しい月にいろんな想いが呼び起こされそうだ。

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