雨の金曜 写真とイラスト2人展初日

 雨男の本領発揮とはいえ、奇跡的に搬入の時刻、9:40くらいに会場の茅ケ崎市文化会館の駐車場に着いたときは雨が上がっていて、展示作品も濡れることもなく無事に会場に持っていけました。13:00、イラストと写真の二人展が始まりました。本日ご来訪いただいた皆様、大雨の中お越しいただきありがとうございました。明日14日は10-18:00(私は16:00以降は不在となります)15日は10-16:00です。よろしくお願いします。

 車が写っている、またはなんらか車にまつわる物語を持っている、そういう写真で構成し、かつそれぞれの写真に短い文章を添えてみました。一枚づつに文章を書いたのは初めてかもしれない。

 上の写真は帰り道。写真を見てくれる人と写真や車の話をし、少し高揚した気分で雨の中を歩くと、写真を撮りたい気持ちは雨であっても萎えずに、何枚か撮りながら歩いた。最近買ったレインスニーカーなので安心、ジーンズの裾はずいぶん濡れてしまったが、靴に雨水が浸みこむようなことは起きなかった。途中に、茅ケ崎市の小学校向けに給食を作っている建物の螺旋階段を撮ってみた。給食工場からバス通りを挟んだ向かい側には、T工業の建設機械用部品の工場がある(ブルドーザーのキャタピラなどを製造しているらしい)。工場には古めかしい給水塔のような塔があり、その塔も撮ってみた。工場の周りを囲う生け垣の新緑の葉のなかに白いガードレールが包み込まれそうになっているのも撮ったし、雨に濡れてなんだかぬめぬめと街灯の光を反射する箱型の郵便ポストも撮った。そこを撮る今日の雨の夜と、そこを通っても撮らない他の夜があった。でも今夜がそこを撮ったはじめての夜ということでもなく、撮った夜も過去にはあった。たまに撮る夜と、多くの撮らない夜。被写体は外の光景だけれども、写真を撮るとは、撮る人の内なる心の状態のことだ、という証明。

 あしたは午後には雨があがるそうです。