フイルムっぽさとはどういう?

 昨年末、中国製の28mm外付けファインダーが約8000円で新発売されたという記事を、カメラ情報がたくさん載っているウェブサイトで知って、それはRICOHGRに使われることを主に想定しているのだけれど、GRは持っていないのに、一つ買ってしまいました。先に外付けファインダーを買うというのも変な話ですが、それに勢いを得て?メルカリで50年代のライカスクリューマウントのキヤノン28mm2.8を買いました。黒いボディーの小振りなライツミノルタに、小さく薄い銀鏡筒のオールドレンズをつけ、黒いレトロな感じの外付けファインダーをアクセサリーシューに付けると、これがなかなかかっこよいのです。そこからはじまって、長年、防湿庫の中に置きっぱなしだったフイルムカメラ(一眼もあればレンズシャッターカメラもある)を出してきては、電池を入れて動作を確認してみたりしています。横浜市の大口の中古カメラ店で黒のミノルタSRT101を買ったりもしました。そして完動フイルムカメラ5機種くらいを順に使ってみている、それが今です。こんな話、カメラ好きの人以外にはちんぷんかんぷんですね。なんだかぐだぐだ書いてるけど、自分に言い訳してるようなものです………まとめると(笑)オールドレンズを買った上に、古いカメラも復活させて、もはや今や高価な趣味になりつつあるフイルムカメラ遊びにはまってるってことなのです。
 フィルムカメラで撮り、撮り終わったフイルムが5本くらい溜まると郵送現像に出します。すると一週間くらいで現像が終わったフイルムからフイルムスキャンした画像データをダウンロードできます。撮った写真を見ることが出来るまでに、少なくとも一週間はかかります。だいぶ前、須田一政さんが、撮ったフイルム写真が出来上がってくるまでの待ち時間に、撮った写真が実際どう写ったかの妄想が膨らみ、写真は撮ったときに定まっていてもう変わらないんだけど、でも変わるんですよ、とおっしゃっていました。妄想を経て見え方が変わるのが大事、そのためには撮ってすぐに見ることが出来るのではなく、待ち時間があるのが重要なんです、と。見る側が熟成する熟成写真というわけです。
 写真がダウンロードできるようになるのを待つのは、待ち遠しいです。わくわくします。いかにもフイルムの色だな、と思えるその色バランスの崩れは何処が特徴なのかしら?妄想はしてないけれど 〜なにしろなにを撮ったか撮ったはしから忘れてます〜 なんとなくデジカメより何を撮っても良く見えるのは、不思議なものです。デジカメより色の再現性ははるかに劣るであろうに。

 上の写真がフイルムで撮った七里ヶ浜駐車場。下はスマホで撮ったフイルムカメラ。