鹿の絵

 あまりにカラーネガフイルムが高価になったので、デジタルカメラでは相変わらず月に何千枚と撮るけれど、昨年秋から再稼働させているいろんなフイルムカメラで撮る本数は月にフイルム二本(72枚)程度に低下せざるをえなくなり、デジカメで撮る枚数に対しては1/50~1/100になってしまった。そして撮り終わったフイルムを四本か五本溜めてから現像に出すので、撮ってから写真を見るまでに、長いとふたつき掛かっている。一見、負の連鎖ってやつに見えますね、すなわち、フイルム高い→枚数減る→撮った結果がわかるまで時間が掛かる→リアルタイム性を失う。ほかにも、失いますよ、すなわち「どこで撮ったかもう覚えてない」「撮った季節と今が違う」。この鹿の絵の写真、どこでしょう?覚えてないです。だけど、「リアルタイムではないから少し前を思い起こさせる」「どこで撮ったかわからないから場所の無名性が増してくる」「今とは違う季節が懐かしさを誘発する」と置き換えて、そっちの方がいいじゃん!と思うとすると、急に負ではなく正の連鎖に変わります。

 きれいな目の鹿。オリジナル絵画なのか模写したものか、ポスターなのか、切り抜きか、写真だけからはわかりません。

 右側の植物はカポックかな。観葉植物として室内で鉢植えされていることが多かったけど温暖化に伴い、冬も温暖な場所だと、外に植えてもぜんぜん枯れないですね。小さな子供ならカポックの裏側にかくれんぼの隠れ場所を見つけるかもしれない。

 子供の頃、4歳?、植物の中に隠れたらだれも見つけてくれなくて、おしっこを漏らしたことがあったな、出て行ってつかまるか、出て行かずに漏らすか、の二択だった。