アボカドをトッピング

 三寒四温。春めいた暖かい日があるかと思えば、翌日には冷たい雨が降る。それでも春は間近。ニュースでは花粉が例年より早く飛び始めていると伝えている。各駅停車しか停まらない私鉄の駅。昼時に差し掛かり、台湾料理の店の前で立ち止まり、ルーロー飯800円にするか逡巡し、すぐ隣にハンバーガーショップがあることに気が付く。このときはハンバーガーの方を選びました。トッピングにアボカドを頼む。

 アボカドのことを、日本で出回り始めた最初の頃にはアボガドと言い間違っていた。はじめてアボカドを食べたのはいつだったのか?単身赴任をしていた頃には、スーパーマーケットに行き、今がちょうど食べ頃まで熟してそうな一つを選んでは買ってきて、その一つをその夕食で食べきっていた。アボカドは切ったあとにうまく保存する方法があるのかな?それは今も判らないけれど、とにかくさっさと食べないと茶色くなり悪くなると思い、食べきっていた。

 ときどきまだちょっと硬いものを買ってしまうこともあった。百円ショップで買った包丁が、実が硬くて、途中から進むことも抜く(戻す)ことも出来ない。硬いアボカドをどうにかしようと電子レンジで温めたりしたが、どうにもうまく出来なかった。石田千のなにかの小説に食べ終わったアボカドの実からアボカドを育てる場面があった・・・気がする。

 居酒屋でもどこでも、友人知人と料理を注文するときに、私がついつい頼みがちなのはアボカドと……あと、牡蠣とか芽キャベツとかそら豆かな……が使われた料理です ~ これは今の話。季節限定という単語にも弱いんだよなあ。そんなわけで、アボカドはいつもトッピングメニューから選んでしまう。