覚えていない日常の通勤経路沿いにあるらしいマンション

 一年ほど前の写真を見直していた。以前に撮った写真を見直すときは直近に撮った写真からここに載せる写真が選びきれないとき、自分でイイと思う写真がもうないな、と思うときだ。一年前に通勤途中の自家用車から、赤信号で停止したときに撮った写真のなかに、これがあった。自家用車通勤はコロナウイルス感染症が流行し、パンデミックになった2020年の夏からはじめて、いまもそうしている。その後の3年のあいだ、通勤に使っている経路はずっと同じだ。それにも関わらず、この写真に写っていたビルがどこにあるのか?こんなビルがあったっけ?と、なにも思い出せない。だから次に自家用車で出社する、明日の月曜にこのビルがあるのかどうかを確かめてみたい。写真はビルの上部の角だけが写っているから、全容は不明だが、ここだけ見ると、コンクリートの塊、要塞のような造りに見える。こんなビルがあっただろうか?

 走る道は片道三車線の主要幹線道路だ。思いのほか古いマンション、たぶん60年代か70年代に建ったと思われるマンションがたくさん建っている。この写真のマンションではないが、窓にはめ殺しの鉄格子がはまったマンションは、階段の踊り場の外側に置かれたプランターに、どのフロアでも竜舌蘭が植えられている。なんだか誰かが幽閉されていそうな感じだ。朝日を浴びて竜舌蘭の葉のシルエットがぎざぎざに見える。

 

6/12追記 このマンションは1971年に建てられたライオンズマンションでした。ライオンズマンションは最初の建物が1969年に建てられたそう。よって最初期になる一棟だと思います。昨年?外観がきれいに塗装されていて、今朝見つけたとき、最初は同じ建物だとは判らなかった。コンクリート打ちっぱなしの方が見ている分にはカッコいいけれど、居住している方は綺麗で新しく見える塗装が待ち望まれていたのでしょう。