7月が始まる

 午前、雨。昼過ぎになり雨が上がったので、久しぶりに茅ケ崎の海岸に海を眺めに行く。気温は28-29℃だが、雨上がりの湿度は高く、ものすごく蒸し暑い。汗がだらだらと流れる。波は高く、サーファーーが大勢浮かんでいた。なにより水平線の上に、この写真にも少し写っているが、いろんな形の雲が浮かんでいた。明日の天気予報は晴れだ。

 7月になった。7月と8月の62日を、大事な一日の積み重ねとして無駄なく有意義に過ごして、結果その年の「夏」を良い季節にしていこう、と、若い頃は夏という季節をそんな風に迎えていた。新しいノートの真っ新な一ページに最初に字を書くときに、このノートを丁寧に使って行き、使い終わったときに自分だけの素晴らしい成果になるよう、大事なノートとして完成するよう、使っていこう!と思ったものだが(実際に最後まできれいにノートを使い切ったことはほとんどなかったと思う)、それと同様に、新しい夏の一日一日を忘れられない出来事で埋めて行こうと力んでいた・・・気がします。なにもしないでぼーっとするようなことは、いまはそれこそ大事な日々の過ごし方の一つだと思うが、若い頃はそういう日が一日も起きないように計画をぎっしりと埋めたかった。淋しがり屋だったのか、誰かが楽しんでいるのに仲間外れになるのが怖かったのか。青春映画や小説のような若い夏の物語に憧れていた。

 やれやれ蒸し暑くなるな・・・と思う。それでも、いちばん好きな季節は、やっぱり夏であることは変わらない。