白い街

 暑そう。建物も右側のタイル模様の歩道も白っぽい。左側の自動車も白っぽい。白っぽい暑い光のなかに赤い服の人や金髪の人が歩いている。白いシャツの二人は、二人ともパンツは黒い。やはり上下白は難しいのか。上下ともに黒なら上手く着こなす方もいそうだけど。なんて、写真を見直すと気づくことだ。撮っているときはそんないちいち分析してない。分析してないけど、そういうことのもたらす全容が撮りたくなる言葉以前の力をもたらしたのだろうか。

 このまえの会社での会話。むかしは暑いとよく車のボンネットで目玉焼きが出来るって、あれはさ、ひとつのジョークだったけど、最近の暑さだと、本当に出来るんじゃないの?・・・なんちゃってね、げらげら。しょうもない。

 高校一年の夏休みに同級生に誘われて丹沢山地の一日コースの山登りをしました。ヤビツ峠から少し急な道を塔ケ岳にのぼり、だらだらと秦野市のなんとか言うところに降りて来る。あの一回の登山のために当時リュックや靴を買って、でもそれ以降は山登りなんかしなかった。こんなのはほんの初心者コースだろう。あの頃はいまみたいに小まめに水を飲もうなんて注意喚起も大して言われてなかったな。山から下りてきて、かき氷屋があり、一気に二つ食べて、そのあと自動販売機で(あの頃はペットボトルじゃなくて瓶だったのか缶だったのか・・・)何回も水を買ったと思う。山道や山のてっぺんのことは実はなにも憶えてないのに、降りてきて、ものすごい量の水分を身体が欲していたこと、これだけが記憶にあります。

 水分補給はこまめに。