処女航海

 まぁ、そうは言っても、いくら暑い日が続いていも、季節は進んでいきますね。虫の声はますます盛んになり、あれだけ朝にマンションの廊下に落っこちていたアブラゼミやミンミンゼミを見なくなり、そのかわり先日はツクツクボウシがいました。葉山町の立石海岸ではこの松のあるちょっと小高い場所からその先に広がる磯浜と、その磯浜からこの写真を撮っている場所までに砂浜が弧を描いて繋がっているさまや、その浜の前に「立石」の名前の通り、海から突き出ている巨岩と、それらが作る全体風景が定番で、とくに富士山が見える冬の日の夕暮れ時なんかはカメラマンの放列が並びますね。だけどこの日はこの二人のシルエットが見えたので、ちょっとアップにしてみました。季節としての夏を見送る二人、だけど広い海を見渡しながら、彼らには夢があり、だから心のなかでは終わらない夏がいつづける、そんな感じ・・・ではないでしょうか?

 夏と夏の終わりの季節にはハービー・ハンコックの処女航海をいちどは聴きたくなります。

処女航海(SHM-CD)

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