季節は進む

  夏至の日の東京の日の出は午前4時25分で、冬至の日には午前6時47分。実際にはこれより少し早い日や遅い日もあるけれど、まぁおおまかに言えば、一年のうちに東京では日の出時間が2時間20分ほど変化している。日が沈む時刻も同じくらい変化しているとすると、夏至の頃と冬至の頃では日が昇り日が沈むまでのトータル時間は5時間も違うんですね。というようなことを今調べたのは、8月も下旬以降、日が出るのが遅くなってきた、日が沈むのが少し早くなってきた、というのを実感していたからだけど、今ごろ?鈍感だなあ・・・と言われそうなのは、もうすぐ秋分の日だから、そのうちの半分はすでに進んでいるわけですね。写真は昨年の10月の朝に撮ってあった。ノーファインダーで適当に撮ったんだろうな、電柱の位置があまりに画面の隅のぎりぎりにありますね。ひとつ、明らかに電灯が付いている部屋があります。窓明かりというのですかね?寒くなって行き、日が沈むのもどんどん早くなっていき、そうすると窓明かりを見るとちょっと寂しいようななにかが恋しいような気分になるものです。

 人類には太古の昔からの記憶があって、やはり明るい時刻よりも暗い夜の方が危険が多かったんじゃないだろうか。夜にはその危険をやり過ごすために、洞窟に火をおこし、仲間が寄り添って朝を待ったんじゃないか・・・ということを考えると映画の2001年宇宙の旅の前半でそんな場面があったのを思い出す(のですが、はるか昔に観た映画なので、記憶の間違いかもしれない)。

 それが、なんとなく太古の昔の記憶としてずっとあることで、夜が早くやって来る朝が来るのが遅くなってくると、人恋しかったり寂しかったりする・・・というのがなんの根拠もないし調べても読んでもいない状態の私が、だいぶ前に考えたというのか思ったことなんですが、全然根拠がないとしたらただの間違った思い込みでございます。

 さすがにこうも長いこと猛暑が続くと、いい加減にしてくれと思っているけれど、それでも朝晩は猛暑のピークの日々と比べるとだいぶ楽にはなりましたが、こんなのは絶対評価ではなく相対評価だから、これを例年に置き換えればまだまだ暑いんだろうな。その猛暑の夏だったのに、なぜだかちょっと蝉は少なかった気がしています。