京都タワーと満月

 昨年の11月の写真を見直していたら、京都に旅行に行っていて、9日の夜に満月(正確には8日が満月だったので十六夜なのか・・・)と京都タワーの写真を撮ってありました。人の眼が満月を見ていると、なかに兎を見立てるような月の海の作る陰影まで見極めることができて、そこを注視していると、満月は感覚としては大きく見える。写真に写る満月の大きさは人の心とは関係なく、冷徹な物理的で正確な大小で写るから、このときもこういう風に月とタワーは「あった」わけだけれど、いざこの日に戻ると、自分の心の感覚としたら、この写真から満月部分を切り出して、そうですね・・・4倍くらいに拡大してからまた貼り直すと、心が見ていた大きさになるんじゃないかな。

 十六夜。満月の十五夜より遅く現れるから、それが躊躇うという意味のいざようと重ねて十六夜をいざよいと読むようになったとか、これちゃちゃっと検索したら書いてありました。

 これからふたつきほど、秋の夜長でかついい気候の季節になりますね。・・・と、暢気に書いているけれど、今日の最高気温は33℃だったか34だったかな、まだ異様に暑いけど。なんかこう暑さが続いていると、すぐそこに待っているはずの秋の夜長の過ごしやすい気候をどう過ごそうか、妄想のように、考えたくなります。秋を楽しみたいですねえ、本当にいつか秋らしい陽気がやって来るのか、心配になるくらい。だけど天気予報を見ると来週の半ばから最高気温の30℃越えが消えて行く予想です。

 そういえば今年はセミの声を早々にぱたっと聞かなくなった南関東でしたが、9/16に自室にいたら遠くにツクツクボウシの声を聞き、その翌日、マンションの階段にメスのツクツクボウシが死んでいましたが、それが見たこともないほど小さな個体でした。