昼下がりに海へ

 写真は鎌倉の七里ヶ浜駐車場です。昨日のブログの前半に80年代のオートバイでのツーリングの思い出話を書いて、後半はがらりと変わって豊悦の藤枝梅安を観たことから、単身赴任生活をしていたころの一人の食事の、これも思い出話を書いたわけですが、まったくもう、いつも思い出話ばかりで情けない・・・・

 とは思いつつ、この写真に写った青年はオートバイを駆って海を見に来たのだろうと想像すると、むかしはわたしもそうしたなあ・・・などと思うから、また思い出話方面に引っ張られてしまうわけで、これは長いこと生きてくるとある意味しょうがないんじゃないか?

 でも写真の青年はもしかすると、スマホを操作しているかもしれず、私がここにオートバイで来ていた頃は、スマホまであと30年という「昔」だったので、持ってくるのは(角川書店の宣伝キャッチコピーに「ポケットの中の角川文庫」というのがあったけれど)文庫本とウォークマンだった。

 あるとき、ちょっとなかなかいろんなことが上手く行かないころに、オートバイでここに来て・・・だから80年代のことですよ(笑)・・・ウォークマン南佳孝の「日付変更線」という曲を聞いたことがあったのを妙に覚えていて、そのことはこのブログにも過去に書いたかもしれないのだけれど、歌詞のなかで主人公の「僕」は「君」と別れた今、将来について「君に似ている誰かに出会う」だろうと思っている。うーん、これよく考えると相当な未練だなあ・・・とか思っていた。

 写真の海に浮かんでいる島は江の島です。

 それから、ポケットではなかったけれど、どこかに行くときは「とりあえず必ず」読みかけの本は持っていく。単行本のことも稀にあるけれど、基本は文庫本ですね。あの旅行のときにこの本を読んだ、あるいはこういう休日の午後にふとどこかへ数時間出かけてみたというような、どこに行ったときにあの本を読んだものだ、という記憶もちょっとはあるもので、では、その「日付変更線」をウォークマンで聴いたときにはなにを読んでいたのか?そこまでは覚えていない。