ありふれた日々

 品川駅から歩行者通路のまま行けるグランドコモンズインターシティという二つの高層ビル街に挟まれた細長い公園が品川セントラルガーデン。カツラの丸い葉が黄色く紅葉していました。写真を撮ったのは四日ほど前です。ここだけ見ると、都会の高層ビル街とは思えないかもしれません。

 昨日はローソンで買った洋風弁当を昼に会社の電子レンジで温めて昼ご飯にしました。所定時間500Wで加熱したら、思いのほか熱い、熱すぎる。洋風とはハンバーグとソーセージとコロッケと白身魚フライと、ちょっとだけ添えてあるナポリタン、それと白飯、が主な構成要素だった。熱くなりすぎてしまったソーセージを、何気なく齧ってしまったら、なかから熱い肉汁が数滴、ワイシャツや机の上に飛び散り、口の中も焼けるよう。慌てて水を飲んだり、飛び散った肉汁をティッシュペーパーで拭きとったりした。こんなアワアワした所作になってしまうのも年を取ったせいかと思ったが、臨席の女性の方が「年齢とは関係なく、ソーセージではよくあること」となぐさめてくださいました。プチトマトの大きめのやつを丸っと口に入れて噛み切ると、汁が飛ぶこともよくあるから、プチトマトを口のなかで噛むときには、掌で口を塞いで、万が一汁が飛んでも掌ですべて受け取るように気を配ることもある。

 こういう日々の些細な不手際なんかが積み重なりながら、手際良く上手くこなせることもたまにはあるだろう、わたしの日々が過ぎて過ぎて・・・また一年があと一か月と一週間でおしまいになりますね。今朝、居室が11階にある会社のブラインドカーテンの隙間から午前の東京を眺めたら、昨日と一昨日よりずっと霞が掛かった感じで、空気が澄んでいればよく見えるスカイツリーも見えなかった。今日も、ローソンで買った少し加熱するともっと美味しいと書かれたおにぎりを電子レンジ30秒で温めているときに、ブラインドの隙間からその空を見たのです。電子レンジは二台あって、もう一台で若い、私より三十くらい若い男性社員が、自作なのか愛妻制作なのかわからないが、手作りの弁当を温めている。その彼に「今日は春みたいに遠くが霞んでいるね」と同意を求めるように話したが、毎日ここから空を見ているわけではない彼にはうまく通じなかったようだ。

 温めたおにぎりを自席に持っていき、バナナ一本と一緒に食べた。