小春日和の散歩

 横浜は坂が多くて、坂が多いということは、低い土地と高い土地が複雑に絡み合っている。写真を撮ったこの場所はJR石川町から坂を上がったところにあるイタリア山公園。その敷地内にこんな風に向こうの谷戸というのか低い土地を、そこには元町や中華街があるんだろう、広く見渡せる展望テラスがありました。写真に写っている銀色の塔は横浜マリンタワーです、たしか。

 今日も暖かな日。勤労感謝の日。下着のシャツの上にネルのシャツを着て、コットンのカーディガンを重ね、さらに薄いダウンジャンパーを着て家を出たけれど、写真を撮りながら横浜の根岸駅から急な階段を上り森林公園へ、そこからまた下りまた上り、さらに下ってこの写真の公園まで歩いた、その途中にカーディガンを脱ぎ、ネルシャツを脱ぎ、Tシャツ一枚の上にジャンパーを着て歩きました。予定・・・予定と言っても今朝電車のなかで決めただけなんですけどね・・・今日の散歩の最後に神奈川県立文学館で井伏鱒二の展示を見ようと思っていたのです。だけど、たどり着けなかった。というのも、この公園を出て石川町駅JR東日本京浜東北線の駅で横浜元町や中華街最寄り駅)まで坂をさらに下り、時刻はもう昼をだいぶ過ぎていて、だけどまだ昼食を食べていないな、じゃあなんか食べよう、という当たり前の順番に考えた結果、過去に三回ほど行ったことのある駅近くの中華料理屋に寄ることにしたのです。そこでグラスビールを飲んでしまった。そうしたら思いの外酔ってしまい、もうこれ以上歩こうという気がすっかり途切れてしまいました。そして石川町駅から電車に乗って帰りました。

 今日はフルサイズのミラーレスカメラに古いライカRマウントの50mmF2を装着して写真を撮りました。上の写真もそうです。秋の淡い陽射しによく合った優しい描写をする気がします。ライカのレンズはMマウントとなると途端に高価になりますが、RマウントレンズはMに比較すると安価に手に入りますね。